元不良見習いの奮闘記







































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第24章 しゃらくせぇ別れ
デート?
高松「・・・」
今、14時50分。
俺は、宮城県のアンテナショップがある駅の改札前にいる。
LINEでは、即答していたがすぐに・・・
「じゃん!」
高松「お?!」
驚かされて携帯を落としそうになる。
「わぁ?!大丈夫?!」
高松「あんたが、驚かすからだろ。星野さん。」
星野「これくらいで驚くなんてね〜。」
高松「だと、ごらぁ?」
まぁ、西野さんは仕事って聞いていたから、誰を誘うか迷っていたが、連絡先が少ない俺は、星野さんしかいなかった。
高松「じゃ、行きますよ。星野さん。」
星野「今日は、みなみで呼んで。」
高松「はぁ?別にいい・・・」
星野「みなみって呼んで。」
高松「行きま・・・」
星野「・・・」
ここで駄々をこねられては、困る。
高松「はぁ〜、わかりましたよ。みなみさん。」
星野「飛鳥みたいに呼び捨てがいいな〜。」
高松「はぁ?はぁ〜、みなみ行くぞ。」
星野「うん!」
嬉しそうにした後、俺の腕にしがみつく。
高松「歩きづらい。」
星野「歩いて。」
高松「めんどうだな。」
〜〜〜〜
宮城県アンテナショップ
高松「へぇ〜。初めてきたが、なかなか面白いところだな。」
星野「久保ちゃんの出身地は、美味しそうなものばかりだね。」
宮城県に関する食べ物ばかりある。
酒に麺、お菓子等々いっぱい置いてある。
高松「さぁ〜て、こんなから何を作るか。」
星野「え?!作るの?!」
高松「そのために来たんだよ。まぁ、作れるものは限られるけどな。」
星野「久保ちゃんのためにすごいね。」
高松「いや〜、中途半端に作って嫌な顔されるよりしっかり作って笑って送り出したいだろ?そういうことだ。」
星野「ふ〜ん、私には作ってくれないのにね。」
高松「あんたは、店で時間あれは食いに来ているだろうが。」
星野「だって、私が最初に会ったんだよ。」
高松「そうだけど、行動に出たのは七瀬さんだな。」
星野「私にも振り向いてよ。」
高松「そのうちな。」
星野「いくじなし。」
高松「言ってろ。」
「そこのカップル!来てみな!!」
高松「ん?俺たちか?」
「あんたたち以外誰がいるんだよ。ほら、これ!サービスしてやるよ!!」
星野「これはなんですか?」
「霜ばしらって言う飴だよ!季節限定で売ってあるんだよ!その試食な?ほら、食べてみな!」
高松「じゃ、ありがたく。」
口に入れる。
すっと消えていく。
高松「これは・・・」
星野「美味しい!!」
「そうだろ!そうだろ!どうだ?」
高松「一回買うよ。」
星野「私も!!」
「あいよ!!」
〜〜〜〜
アンテナショップを後にして、宮城県の郷土料理を食べれる居酒屋にいく。
星野「かんぱ〜い!」
高松「うっす。」
星野さんは、生ビール。
俺は、酒が飲めないから烏龍茶を飲んでいる。
高松「うまいんすか?」
星野「飲みたいの?」
高松「いや、うまそうに飲むから。」
星野「ん〜、大人になったらね〜。」
高松「くっそ。」
俺は、烏龍茶を飲む。
実際は、まだ子供だ。
こればかりは、仕方ない。
「はい、笹かまね。あとはホヤ酢と仙台あおば餃子です。」
星野「美味しそう〜。いただきまーす。」
高松「いただきます。うん、うまい。」
なかなかうまいものばかりだな。
星野「ん〜、ビールも美味しいし、いいお店だね〜。愛想もいいし。」
俺の方見ながらビールを飲む。
高松「うるせぇー。」
〜〜〜〜
星野「ん〜、飲めない〜。」
高松「何やっているんだよ。」
俺は、星野さんをおぶっている。
なかなか気持ち良く飲んでいたため、めちゃくちゃ酔っ払っている。
タクシーを拾おうとしたが、全然来ない。
それにタクシー会社に電話したら、1時間くらい無理と言われた。
高松「はぁ〜、だる。」
星野「うぅ〜、私も愛してよ〜。」
高松「愛しますから。」
たく・・・七瀬さんを選んだことを相当恨んでいるようだな。
高松「あと少しですよ。」
星野さんの家まであと少しだ。
星野「ねぇ、高松君。」
高松「はい?」
星野「間違ってもいいから、私と寝ない?」
高松「ん〜、どうだろうな。」
星野「私も好きでしょ。」
高松「まぁ、はい。」
星野「悔しいな。私よりなあちゃんを選ぶなんて・・・」
こりゃ、だめだ。
相当酔っ払っている。
まぁ、いいか。
七瀬さんも認めていたし。
高松「今夜だけならいいですよ。」
星野「本当〜?」
高松「やった〜。」
俺は、そのまま星野さんの部屋に行った。
七瀬さんより胸はなかったけど。
まぁ、違う相手とやるのもいいと思えた夜だった。
ーーーー
2日後
西野さんの部屋
西野「なぁ?」
高松「はい?」
西野「みなみが、昨日な肌艶々で仕事来てんけど、知らん?」
高松「知りませんね。それより何食べます?」
西野「ん〜、パスタ。」
高松「へいへい。」
西野「それと・・・」
高松「ん?」
七瀬さんは、俺の耳元で・・・
西野「みなみより、多く出してもらうからな。」
なぜ、バレるんだよ。
星野さんの倍出した。
辛すぎる・・・

満腹定食 ( 2022/01/01(土) 17:20 )