元不良見習いの奮闘記







































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第24章 しゃらくせぇ別れ
俺に言われても・・・
高松「ん?なんて?」
理佐「いや〜、今度は原田葵ってわかる?」
高松「流石にそれは、知ってますよね?知らなきゃ終わってるでしょ?」
理佐「そうだね。葵が、学業で休むかそれともこのままズルズル続けてるか、迷っているの。」
高松「それで、俺に頼んできたんすか?」
理佐「そう、高松君なら何事もやってきたでしょ?」
高松「いやいや、俺は筋は通してないところもありますよ。」
俺が、グレて悪党から金やタバコをぶんどって色々やった事があるのは、口が裂けても言えない。
まぁ、星野さんや西野さんは知っているけどな。
高松「これは、俺がやる事じゃねぇーと思うけどな〜。」
理佐「そこをなんとかしてよ。愛佳に、お弁当を渡したんでしょ?」
高松「え、あ、まぁ・・・」
理佐「じゃ、お願いね。あと、鶏の煮込みおかわり。」
高松「あ、はい。」
ーーーー
次の日
丸岡「え?僕?!」
高松「そうだ、一応勉強のことはお前が1番わかっているから、聞かせてくれ。」
丸岡「ん〜、僕でいいの?」
高松「当たり前だろ。それにダチはお前しかいないからな。」
丸岡「そうだった・・・僕でならいいよ!」
高松「すまん、助かる。仕事終わったら、家まで送るからそれで勘弁してくれ。」
丸岡「え?!いいの?!」
高松「あぁ、それくらいかかるかもしれないし、そろそろガソリン入れないといけねぇーからな。」
丸岡「うん!」
〜〜〜〜
営業終了後
丸岡「それで、勉強とアイドルの両立を続けるか勉強に絞るかで、迷っているんだね。」
高松「そうなんだよ。これに関しては、俺は何もわからねぇーから、1番お前が知っているだろ?」
丸岡「そうだね。僕は、勉強一筋で行ったけど・・・ん〜。」
高松「部活と両立して勉強してたやつはいないのか?」
丸岡「いたけど、勉強を主体でやっていたからね・・・」
高松「そうか〜。」
丸岡「寛太君は、筋通してきたから、それを率直に伝えればいいと思うよ?」
高松「いや〜、俺も筋通してない部分があるから、言えねぇーんだよな〜。」
丸岡「え?そんなことあったの?!」
高松「まぁ、うん。すまんが、そのことは言えねぇー。」
丸岡「それは、わかっているよ。だったら、どうする?」
高松「ん〜、どうっすっか〜。」
両立と休業。
俺はどっちもいいと思うが、それはファンからすれば、両立だろうな。
だけど、やりたいことがあって、戻ってくる意志があるなら休業でもいいと思う。
高松「はぁ〜、どうっすか〜。」
俺と丸岡には、決められねぇーな。
高松「よっし、本人に決めてもらおう。」
丸岡「え?!それで行くの?!」
高松「いいんだよ。その代わりな?」
丸岡「え?何々?」
耳打ちをする。
丸岡「あぁ〜、寛太君らしいね。」
高松「そうか?それより、着替えろ。送ってやるよ。」
丸岡「うん!楽しみだなぁ〜!!」
俺のやり方で、決めさせよう。

満腹定食 ( 2021/12/30(木) 17:18 )