入院して2日目
先生から2週間くらいは入院してと言われた。
全身打撲は、何かと辛いものだ。
高松「それより大丈夫っすか？手震えてますよ。」
理佐「うるさいな〜。黙って見てて。」
理佐さんが、見舞いに来た。
りんごを剥いてくれているが、手が震えている。
理佐「それよりどんなことすれば、全身打撲するのよ。」
高松「いや〜、あはは〜。」
中川さんとの約束でこれは、言えない。
理佐「また危ないことに足入れたんだね。」
高松「まぁ、そんなことっすよ。」
理佐「本当、懲りないよね。」
高松「あんたらと違って、こういうリスクを背負わないと、大金がもらえないんすよ。」
理佐「そんなもらってないからね。はい、できたよ。」
高松「あざっす。」
切ってもらったりんごを食べる。
高松「うまい。」
理佐「当たり前じゃん。」
ガララッ！
高松「誰・・・え？珍しい。」
理佐「あれ？ぺーちゃん？」
梨加「こんにちは〜。」
高松「どうしたんすか？」
梨加「心配だったんだよ。」
高松「う、うっす。」
こんな形で話すことになるとは・・・
梨加「大変だったね。」
高松「ま、まぁ、はい。」
梨加「これ、食べて元気になってね。」
紙袋を渡される。
高松「なんすか？」
梨加「生豆腐チョコ。」
高松「まじっすか？！いただきます！」
あんまり話したことなかったから、これはすごか嬉しい。
理佐「ちょっと、先にりんご食べてからだよ。」
高松「わかってますよ。」
梨加「ふふふ。」
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次の日
柿崎「また危ないことに、足突っ込んだよね？」
高松「違うから。たまたまだ。」
柿崎「じゃ、話しなさいよ。」
高松「それは向こうの規約で無理だ。」
柿崎「何よそれ。」
高瀬「まぁまぁ、芽実。止められているんだったら、仕方ないやん。」
柿崎「もう〜。」
高松「会社に迷惑がかかるからな？いいな？わかったな？」
柿崎「わかったよ。」
はぁ〜、俺は言ってもいいが中川さんがな〜。
こればかりは仕方ない。
高瀬「あ、高松君。これ、みんなから。」
また紙袋を渡される。
高松「なんだ？」
高瀬「みんなで決めたお見舞いの食べ物やで。」
中身を見ると、ロールケーキだった。
高松「丸々一本か〜。」
柿崎「食べれるよね？」
高松「食べるから。そんな目で見るな。」
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次の日
中田「え？いいの？」
高松「食べきれないっすからね。」
中田「やった〜。いただきまーす！ん〜、美味しい〜！！」
高松「そりゃ、よかった。俺も。」
昨日もらったロールケーキを食べる。
高松「うまいけど・・・」
中田「大丈夫？無理だったら、全部食べるよ。」
高松「いやいや、半分は食べますよ。」
甘いものは、あんまり好きじゃない。
だが、あいつらが買ってくれたものだ。
食べるしかない。
中田「それより、今回の件は誰も言っちゃダメって辛いよね〜。」
高松「んっぶ？！ゴッホ！ゴホ！」
中田「え！ちょっと！これ！！」
もらったコーヒーを一気に流し込む。
危なかった。
高松「す、すいません。ゴッホ！」
中田「びっくりさせないでよ〜。」
高松「すいません。それより七瀬さんから聞いたんすか？」
中田「そうだね。今回のことは、聞かしてもらったよ。でも、安心して。私も誰にも言わないから。」
高松「いや、言われてしまったら、俺が危ないっす。」
中田「だからだよ。あと、この後なあちゃん来るから。」
高松「へぇ〜。それより甘いもの食うスピード早くないっすか？」
ロールケーキがもうない。
中田「あ、本当だ。」
高松「すごいっすね。」
中田「たまたまだよ。」
高松「いや、前だって結構な甘いもの食べてましたよね？」
中田「あの後、めちゃくちゃ我慢したからね？」
すげぇ威圧される。
高松「う、うっす。」
ガララッ！
西野「かなりん、まだいたんや。」
中田「今日は、オフだからね〜。」
西野「って、何それ？」
高松「見舞い品。食う？」
西野「食べる。あ〜。」
口を開けて待っている。
高松「いや、無理だから。」
西野「頑張りなさいよ。」
高松「きついっすよ。」
西野「はぁ〜、しゃーなしやで。」
高松「うるせぇ。で、何を持ってきたんだ？」
西野「え？コーヒーゼリー。」
高松「ありがたいわ〜。」
中田「え、食べたい。」
高松「え？さっき・・・」
中田「・・・」
高松「何もないです。」
西野「仲ええな。」
高松「たまたまっすよ。」
西野「まぁ、私が1番やろ？」
高松「そうっすね。」
西野「それにアピールしてきてるんやろ？」
高松「まぁ、はい。」
西野「ええで。」
高松・中田「え？」
西野「ん〜、そうやな・・・みなみくらいまでかな。」
七瀬さんが天井を見て考えている間、中田に小声で囁く。
高松「ちょっとどうしたんすかね？」
中田「最近、こうなのよ。」
西野「何こそこそしているん？」
中田・高松「なにもない。」