元不良見習いの奮闘記







































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第22章 揺らぎま・・・
要望あればなりなりと
Prrr
高松「はい、高松です。」
『すいません。乃木坂マネージャー担当の〇〇です。』
高松「あぁ、お世話になってます。」
『はい、すいません。うちの白石が寝坊しまして・・・』
高松「あぁ〜、はいはい。向かいます。場所は?」
『〇〇です。すいません。また振り込んでおきます。』
高松「わかりました。」
植村「行くのか?」
高松「はい、呼ばれました。」
植村「今日は、丸が来るから休んでいいぞ。」
高松「わかりました。行かせてもらいます。」
今日は、水曜日。
午前営業なため、この日に休む日が多い。
それもあって、バイクタクシーを頼まれることも多い。
高松「はぁ〜、行くか。」
〜〜〜〜
ブーン!!キキィ〜!
白石「ごめんねー!」
高松「いいですよ。ほら。」
ヘルメットを渡す。
白石さんはズッポリ被り、バイクに跨る。
高松「場所は?」
白石「〇〇だよ!」
高松「はいはい。飛ばしますよ。しっかり掴まってくださいね。」
ブロロ〜!!
白石「わぁ〜!!」
〜〜〜〜
ブ〜ン!キィ〜!
高松「はい、着きました。」
白石「5分前だ。ありがとう!」
高松「いえいえ、ほら、早く行ってください。」
白石「あ、やばい!こ、これ!」
ヘルメットをもらい、白石さんは仕事に向かっていく。
高松「ふんで、何する・・・」
Prrr
ヘルメットを取り、電話に出る。
高松「はい、もしもし。」
『すいませ〜ん!もう一度お願いしてもいいですか?』
高松「あ〜、いいですよ。どこですか?」
『〇〇です。メンバーは、佐々木美玲でして、場所は・・・』
高松「はいはい。今から向かいます。」
『すいません。お願いします。』
はぁ〜、しょうがねぇーか。
〜〜〜〜
ブーン!キィー!!
美玲「高松君!!」
高松「もう遅刻なんだろ?ほら、早く乗れよ。」
美玲「うん!」
ヘルメットを被らせて、バイクを跨せる。
高松「飛ばすぞ!」
美玲「う、うん!」
ブロロー!!
美玲「きゃ〜!!」
高松「なんで、ここにいるんだよ。」
美玲「電車で寝過ごしちゃった・・・」
高松「バカだな。手を離すなよ!」
美玲「わぁ〜!!」
〜〜〜〜
ブ〜ン!キキィ〜!
高松「よし、10分遅れ。」
美玲「本当にありがとう!!」
高松「ほら、ヘルメット。」
美玲「うん!じゃ!!」
ヘルメットをもらい、網に入れる。
今日は、2件で終わりだな。
ーーーー
次の日
白石「本当に助かったよ〜。」
高松「いえいえ。それより食べに来てくれてありがとうございます。」
白石「久々に食べに来たかったから、お礼も兼ねてね。」
高松「いや〜、時間ある時ならいつでも来てくださいよ。」
白石「ん〜、考えておく。」
高松「うわ、出た。」
ガララッ!
植村「いらっしゃい。」
美玲「こんばんわ〜。」
「みーぱんさん、いいんですか?」
美玲「いいの、いいの。」
高松「カウンターへ、どうぞ。」
美玲「うん!あ、白石さん。」
白石「こんばんわ、えっと佐々木ちゃんと・・・」
「河田陽菜です。こんばんわ。」
白石「こんばんわ、河田ちゃん。」
河田「こんばんわ。」
高松「何するんだ?」
美玲「鶏の煮込みとまだこの子が、高校生なので食べるものをお願いします。」
高松「はいよ。じゃ、お任せだな。」
美玲「あとね。これ、お礼。」
高松「ん?これは?」
美玲「クッキーだよ!食べてね!」
高松「ありがとうございます。では。」
こうやって、店に来てくれるのはいいことだ。
しかし、タクシーで行けばいいのにって思う時もあるが、たぶん向こうも色々あるんだろうな。

満腹定食 ( 2021/12/16(木) 21:21 )