元不良見習いの奮闘記







































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第20章 金を貯めるなら設定金額を決めとけ
バイク
高松「両さん、泣くなよ。」
両津「く、くそ〜。」
中川「先輩、あれだけ言ったじゃないですか。信用しすぎだって。」
麗子「そうよ、両ちゃん。また4カドの峰に賭けたんだって?」
両津「今回は、エンジンがいいって言ってたんだよ・・・」
バイトで稼いだ有金を全部すったらしい。
そんなにすごいのか?4カドの峰って。
高松「それより、御三方が揃っていますけど、何かありましたか?」
中川「意味はないよ。そういえば、高松君がここに入ってからは、食べに行ってないなって思ってね。」
麗子「そうそう。大将のご飯も美味しいけど、高松君がどれだけ大将の味を受け継いでいるのか気になってね。」
高松「そ、それはありがとうございます。」
金持ちの2人が、俺が来る前に来ていたとは知らなかった。
両津「あとは、お前に紹介したい奴がいるんだよ。」
高松「俺に?なんで?」
両津「来たら、わかる。そろそろ来ると思うが・・・」
ガララッ!
「ど〜も〜、大将さ〜ん。」
植村「お、本田さん。お久しぶりです。お座りください。」
両津「あれが、お前に会わせたかった奴だよ。」
「どーも、本田速人です。先輩からの連絡もらって来ました。」
弱々しい人だな。
高松「ど、どうも。両さん、この人は?」
両津「お前さん、バイク欲しがっていただろ?」
高松「まぁ、そうだな。」
両津「俺の知り合いで、1番バイクが詳しい奴なんだよ。それで、ここに呼んだんだよ。」
高松「この人が?」
中川「高松君、本田君を舐めると痛い目にあうよ。」
高松「え?」
本田「やめてくださいよ、中川さ〜ん。それより、高松君?」
高松「はい。」
本田「どんなバイクが欲しいの?」
高松「今、通帳にあるのが70万くらい入っています。それで考えています。」
本田「だったら、ヘルメットや服とか引くと65万くらいだから・・・中古になるかな。」
高松「俺も中古で考えています。」
本田「免許は、普通二輪?」
高松「そうです。」
本田「だったら、250ccでいいと思うよ。車検代もいらないし、初めてだからそれくらいで行こうか。」
高松「わかりました。」
中川「さっき、言った通りリストを上げたよ。これ、見て。」
高松「じゃ、失礼しまーす。」
中川さんからタブレットを借りる。
丸岡「うわ〜、いっぱいあるんだね。」
高松「そうだな。どれにするか。」
色々ある、迷うな〜。
本田「中川君、海外製も入れてあるの?」
中川「そうだね。やっぱり国産がいいかな?」
本田「整備も考えるとそっちの方がいいよ。初心者には、ハードルが高いよ。」
じゃ、国産で絞るか。
高松「あ、本田さん。これにします。」
本田「どれ?」
高松「これっす。」
本田「お、目がいいね。たぶん、250ccで1番扱いやすいよ。」
高松「そうなんすね。色は・・・」
丸岡「僕は、青がいいと思うよ。」
高松「じゃ、青にするか。これでお願いします。」
本田「うん、わかった。知り合いに掛け合ってみるね。」
中川「ない場合は、僕も探しますね。」
本田「その時は、お願いします。」
よし、バイクが来る。
ーーーー
2週間後
高松「おぉ〜、すげぇ〜。」
本田「本物は、どう?」
高松「いいっすね。」
俺が、買ったのはHonda Rebel 250
なかなかかっこいい。
これからの相棒だ。
本田「跨ってみる?」
高松「はい。」
一回跨る。
高松「おぉ〜。」
本田「いいでしょ?」
高松「はい!」
やっぱ、バイクはいい。

満腹定食 ( 2021/12/09(木) 21:59 )