元不良見習いの奮闘記







































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第20章 金を貯めるなら設定金額を決めとけ
身体をはらおう
バイト当日
俺は、とある駐車場にいる。
「それじゃ、行くぞ〜。」
高松「は、は〜い。」
今、俺はクレーンに繋がれている。
これから逆バンジーをする。
なぜこうなったかと言うと・・・
両津(エキストラやスタントマンみたいな仕事だから、ちょっと体を張ることになるが、お前なら身体能力高いから大丈夫だと思うぞ。)
と、言われて初日のバイトが逆バンジーの試し人。
「3!2!1!ゴー!」
バッシュ!
高松「ぬおぉ〜!!!!」
そのまま俺は、宙に舞った。
〜〜〜〜
両津「どうだ?」
高松「ちびりそうだったわ!ボケっ!」
両津「ガハハ!それは、よかった!生きてるだけで儲け物だぞ!」
高松「そんなわけあるか!!」
両さんも飛んだが、平然としている。
人間か?このおっさん。
両津「それより次行くぞ。」
高松「・・・へぇ?」
両津「次は、スタントマンだぞ。」
高松「う、嘘だろ・・・」
〜〜〜〜
今度は、ワイヤーに繋がれている。
「じゃ、殴られたらそのまま飛んでください。飛んだ瞬間にワイヤーで引きますので。」
高松「お、おっす。」
今度は、エキストラ兼スタントマン。
アクション映画かドラマか知らないが、殴られて吹き飛ばされる演出で出るらしい。
「3!2!1!アクション!」
「おい、例のブツは持ってきたんだろうな?」
「ふっ、誰が持ってくるって?」
「だろうな!お前ら!やっちまいな!」
「「「おぉ!」」」
「かかってこい!!」
殴られるフリをして後ろに飛ぶと・・・
高松「ぬぉっ!!」
そのままワイヤーで引っ張られて段ボールの塊に飛ばされる。
高松「く、くそ・・・」
金が貯まるまでに俺の身体が持つかわからない・・・
〜〜〜〜
「お疲れ様でした!!」
両津「お〜い、高松。大丈夫か?」
高松「お、おぉ〜。」
俺は、地面に平伏している。
午前中の逆バンジーとワイヤーアクションで疲労が半端ない。
「今日は、ありがとうございました。はい、日当です。」
両津「お、サンキュー。ほら、高松。金だぞ。」
高松「も、貰うぅ〜。」
封筒をもらう。
そのまま中身を見る。
高松「20000・・・」
50万貯めるならあと25日もこう言うことをするのか・・・
辛い・・・

満腹定食 ( 2021/12/07(火) 18:24 )