元不良見習いの奮闘記







































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第20章 金を貯めるなら設定金額を決めとけ
タトゥー除去
「今回は、どのように?」
高松「首と左前腕のタトゥーを消しにきました。」
「状態を見せてください。」
高松「はい。」
首と左前腕のタトゥーを見せる。
あの爆破事件で、火傷でデザインがボロボロになっているので、この2つは除去する。
「ふんふん、大きさはこれくらいだから、これくらいかかりますね。」
高松「あれ?ちょっと安くないっすか?」
「そうですね。消えてしまっている部分もあるんで、これくらいですね。」
高松「あ〜、なるほど。じゃ、それでお願いします。」
「え?お金あるんですか?」
高松「一括でいけますけど?」
「え、あ、わかりました。」
高松「お願いします。」
「ちょっと準備がありますので、1週間後に来てください。」
高松「わかりました。」
「お支払いは、その時でいいですよね?」
高松「構いません。」
ーーーー
10日後
ガララッ!
植村「いらっしゃい。」
小坂「お邪魔します。
金村「すいません、昼のお時間の後にお邪魔してしまって・・・」
植村「いいんだよ。お嬢さんの頼みなら、いくらでも聞いてやる。」
小坂「ありがとうございます。」
角田「電話で言ってた定食でいいか?」
金村「はい!」
植村「温めるものがあるから、ちょっと待ってな。たこ、康太。」
高松「そろそろ行けますよ。」
角田「味噌汁もいいです。」
植村「じゃ、出してくれ。」
高松・角田「へい。」
盛り付けをしていく。
高松「はい、刺身定食。」
角田「こっちは、ハンバーグ定食な。」
金村「やっときた!!」
小坂「美味しそう。」
植村「どうぞ。」
金村・小坂「いただきます!」
金村「ん〜、美味しい!」
小坂「本当だね。」
うまそうに食べている。
金村さんの刺身定食は、少しサービスしてある。
小坂さんのハンバーグ定食も同様だ。
金村「あれ?高松さん?」
高松「ん?どうした?」
金村「首のタトゥーは、どうしたんですか?」
高松「消した。」
金村「け、消した?」
高松「あぁ、火傷のせいで消えていただろ?だから、消した。まぁ、首のやつは、俺が入れたくて入れたタトゥーじゃないし。」
金村「そうだったんですね。」
小坂「あれ?お金かかるって聞いたことあるような・・・」
高松「まぁ、高かったぞ。」
金村「それでよかったんですか?」
高松「そうだな。よか・・・あ。」
金村・小坂「???」
今、思い出した。
買わないけねぇ物があった。
だけど、タトゥー除去に使い果たしたため、貯金はほぼ底をついている。
高松「やっべ、どうしよう。」

満腹定食 ( 2021/12/06(月) 10:49 )