元不良見習いの奮闘記







































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第2章 喧嘩の理由
タバコはやめたが・・・
高松「ただいま。」
白村「おかえり、かんぼ・・・って!顔!どうしたんだよ!!」
左瞼と唇が少し紫になっている。
今は、白村しかいないらしい。
高松「喧嘩売られたから買った。」
白村「はぁ〜、かんぼう。もう少し落ち着けよ。」
高松「喧嘩売られなくなったら、考える。大将は?」
白村「康太と一緒に買い出しだ。野菜が、足りなくなってな。」
高松「そうか。着替えてくるわ。」
白村「かんぼう。」
高松「なんだ?」
白村「喧嘩は、やめろよ。」
高松「そのうちな。」
俺は、2階に上がる。
白村「はぁ〜、あれはまだ落ち着かんつもりだな・・・」
植村「戻ったぞ。お?ヒデ、どうした?」
白村「かんぼうがまた・・・」
角田「タバコっすか?」
白村「いや、喧嘩だよ。」
角田「あぁ〜、けど、あいつの学校って・・・」
白村「わかってるが、そろそろ落ち着いて欲しいって思ってな。」
植村「タバコやめただけで、上等だ。喧嘩は高校までやらせとけ。」
白村「で、ですが」
植村「俺も高校まで目を瞑るつもりだ。卒業したら、俺も言ってやるよ。」
白村「た、大将が言うんでしたら、それに従います。」
植村「言いたくなる気持ちもわかる。今は、まだ子供だ。子供を持つお前の気持ちもわからんでもない。」
白村「・・・はい。」
植村「それまでの我慢だ。いいな?」
白村「はい。」
角田「そうですよ!俺もあの歳の時、やんちゃしてましたからね!」
植村「それだったら、お前が言えや!!」
角田「す、すいません!!」
〜〜〜〜
夜の営業も始まり、接客をする。
角田「かんぼう!これ持っててくれ!」
高松「はい。」
角田「かんぼう。」
高松「なんすか?」
角田「やるなら徹底しろよ?」
白村「康太・・・お前・・・」
角田「え?」
高松「わかっ・・・りました。」
料理を出す。
高松「えっと、ムール貝の酒蒸しです。」
「いや〜、ありがとう。言葉遣いも直ったじゃないか。」
高松「あ、あざ・・・ありがとうございます。」
ガララッ!
星野「また来ちゃいました!」
植村「いらっしゃい。嬢ちゃん。」
星野「大将!こんばんは!あ・・・今度は、どうしたの?」
俺の顔を見て、言ってきた。
高松「喧嘩を売られたので、買いました。」
星野「もう〜、人を傷つけちゃダメだよ。」
高松「はい。カウンターはどうぞ。」
星野「わかってる?」
高松「はい。」
俺は、洗い場に戻る。
白村「ほら、星野さんも心配しているんだぞ。」
高松「はい。出す物ありますか?」
白村「今のところはない。それよりも注文聞いてこい。」
高松「あ、そうだった。」
俺は、星野さんの注文を聞きに行く。
白村「はぁ〜、喧嘩はやめてほしいわ。」
白村の思いは、届くのだろうか。

満腹定食 ( 2021/09/06(月) 19:03 )