元不良見習いの奮闘記







































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第2章 喧嘩の理由
学校探し
病院
丸岡「寛太君、ごめんね。」
高松「いいんだよ。1年の頃からバカやってた俺が悪いんだからよ。」
丸岡「だけど・・・」
高松「こればかりは、しゃーない。」
丸岡の見舞いに来ている。
ちなみに紺色屋は、水曜日の午後と日曜日が休みに設定されている。
今日は、水曜日。
流石にバイト休めねぇから終わってから来ている。
皿洗いは角田に代わってもらった。
校長室を後にした俺は、事務所に行き、退学届を貰いに行った。
すぐ書いてすぐ出した。
退学した実感はないが、結局次の日から学校に通わないからいやでも味わうことになった。
丸岡「これからどうするの?」
高松「働きながら考える。店の人たちも流石に中卒はまずいって言ってるしな。」
丸岡「高校は見つけているの?」
高松「全然。それにそろそろ夏休みだろ?その時に考えるわ。」
俺の退学届が受理されるのは、夏休みになっているらしい。
丸岡「そうか・・・僕、これからどうしたら・・・」
高松「それは、お前が決めろ。俺が言うことじゃない。」
丸岡「う、うん。」
高松「悩みがあるなら、店に来いよ。」
丸岡「わ、わかった!」
高松「それじゃ、帰るわ。来週のこの時間でな。」
丸岡「うん!またね!」
高松「おぉ。」
俺は、病室を後にする。
高松「しっかし、どうするか〜。」
ーーーー
3日後
休憩所
白村「で、かんぼう。学校は見つけたのか?」
高松「見つけたけど、結構あってどこにするか迷ってる。」
角田「そんなにあるのか?」
高松「そうなんだよ。どこがいいのかわからねぇ。」
角田「今の学校は、どうやって入ったんだ?」
高松「2ヶ月くらい勉強しろって、親父に言われて勉強したかな。その親父は、どこにいるのか知らねぇーがな。」
角田「よくわからない人だな。」
高松「そうだな。それになんの仕事してるのかも聞いても、答えてくれなかったな。」
角田「へぇ〜。」
白村「それよりも、お前は、入りたい高校を決めろ。夏休み期間だからって怠けていたら、すぐ終わるぞ。」
高松「わかってるって。」
角田「そうだぞ。宿題にしろ、後回しにするのは面倒なことが起きるんだぞ。」
高松「へぇーい。あ、下行って準備してくる。」
白村「たく・・・はぁ〜。」
角田「まぁまぁ、ひでさん。」
白村「ここで立つって考えるの頭が痛い。」
角田「それは、かんぼうの好きなようにすればいいじゃないですか。俺もあいつよりは、マシでしたけど、その内落ち着きって。」
白村「そうなってくれればいいんだけどな。」
〜〜〜〜
ガララッ!
植村「お、らっしゃい。」
星野「どうも〜。」
高松「いらっしゃい、こちらへ。」
星野「ありがとう。大将、おすすめと烏龍茶お願いします!」
植村「あいよ。康太。」
角田「はい!」
星野「あの、高松君。」
高松「はい?」
星野「あの後、どうなったの?」
高松「あぁ〜、退学になりました。」
星野「え?!嘘!なんで?!」
植村「こいつ、ここに来るまで馬鹿やってたみたいでさ。」
星野「えぇ〜。あれでアウト?」
高松「はい。」
植村「で、今は高校探しですよ。」
星野「そうなんだ・・・決まっていますか?」
高松「全然。」
星野「ちゃんと高校は、卒業しないといけないんだよ!」
高松「は、はい。」
星野「もう〜、あ。大将。」
植村「はい?」
星野「私に任せてもらえませんか?」
植村「え?」
角田「お?」
白村「はい?」
高松「はぁ?」
星野「いいですよね?」
植村「構いませんよ。おい、たこ、いいよな?」
高松「あ、はい。」
星野「通信制でいいよね?」
高松「はい。」
星野「わかった。来週また来ますからその時に話します。」
植村「わかりました。はい、烏龍茶とマグロの漬けになります。」
星野「ありがとうございます。ん〜、美味しい〜。」
俺の学校は、星野さんの手によって決められるそうだ。
そんないいところあるのかよ。

■筆者メッセージ
コメントが来たので返答します。
退学届をもらうのは、事務所だと思っています。
正門を入ってすぐのところにあったような気がします。まぁ、受付ですね。
(私の通っていた私立一貫校は、そうでした。)
満腹定食 ( 2021/09/12(日) 00:05 )