元不良見習いの奮闘記







































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第19章 そんなに構うな!
高校生とヤンキー
カシャ!カシャ!
「いいよ〜!もう少しくっついて、そうそう!!」
今日は、撮影の護衛。
俺じゃなくてもいいと思うが、上から命令され、逆らえずにここに来ている。
「よし、OK。一旦、メイク直し入るよ〜。」
休憩だそうだ。
女って色々大変だなって思う。
俺もモデルをしているが、化粧はいらないし、そんなにポーズをしてされることはないから楽だと思う。
「高松さ〜ん。」
高松「ん?どうした?金村さん。」
金村「喉渇いたんで、飲み物取りに行きましょう。」
高松「いいのか?俺、部外者だぞ?」
金村「さっき聞いたら、高松さんの分もあるって言ってましたよ。」
高松「え、マジか。の前に、その時取ってこいよ。」
金村「私と行かなかったら、取らないでしょ?」
高松「それもそうだな。自販機で買うし。」
金村「いいから、早く行きましょ。」
高松「はいはい。」
そう、金村さんの護衛だ。
だが、もう1人いる。
金村「菜緒〜。飲み物いる〜?」
小坂「いる〜。」
小坂さんもいる。
休憩に入った途端にカバンから本を出して、静かに座っている。
用意されている飲み物を見る。
高松「なんだこれ?」
金村「スムージーですよ。知らないんですか?」
高松「知らねぇー。別に茶か水でよかったのによ。」
金村「一回飲んでくださいよ。美味しいんで。」
高松「はいはい。いただきます。」
一口飲んでみる。
緑の液体だから、苦いのか?
高松「ん、甘い。うまいなこれ。」
金村「でしょ!果物や野菜入ってて、身体にいいんですよ!」
高松「へぇ〜。何回か飲んだことあるのか?」
金村「はい!美味しいんで、あったら飲みます!」
高松「ふ〜ん、小坂さんは?」
小坂「美玖と同じですね。」
ちょっと冷めている感じだな。
まぁ、人付き合い得意じゃない人間はいるからしゃーないな。
金村「それより、愛萌が高松さんのこと言ってましたよ。」
高松「この間、護衛に行ったからな。」
金村「いいな〜。私も1人護衛してほしい。」
高松「あのな?危なそうだから、俺がついているわけで、上から命令で動いているんだぞ?」
金村「だって〜、私も高松さんに護衛されたいんです〜。」
小坂「美玖、危ない目に遭うのは、あかんからな?」
金村「菜緒?!」
高松「そう言うことだ。諦めろ。」
金村「じゃ、ライブ来てください。」
高松「あのな?俺も仕事があるんだぞ?俺のことも考えろ?」
金村「あ・・・」
高松「たく・・・食いにきたら、少しサービスさせてやるから、また来な。」
金村「は〜い・・・」
小坂「私も行きたいから、その時は美玖案内してね。」
金村「うん・・・」
終始、俺にひっつきたい金村さんだった。
そんなにひっついて何になるんだ?

満腹定食 ( 2021/12/04(土) 23:18 )