元不良見習いの奮闘記







































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第18章 心が通じていれば
バレる時はバレる
1週間後
亀川「行くよ〜。」
高松「は〜い。」
今日でモデルさんとしてのお仕事は、終わりです。
色んな服を着て、写真を撮ってもらうのは、楽しいんだなって感じました。
その間は、西野さんの部屋でお世話になっていました。
ずっと西野さんは、僕にひっついていましたが、前の僕と何かあったのかな?
亀川「はい、OK。また着替えてきてちょうだい。」
高松「は〜い。」
〜〜〜〜
高松「今日もありがとうございました。」
亀川「気をつけて帰るんだよ。」
高松「は〜い。」
亀川さんは、片付けをしている。
撮影が終わったので、スタジオを出ようと思ったら・・・
高松「あれ?亀川さん。」
亀川「ん?どうしたの?」
高松「この時間帯にお客さんって来ますか?」
亀川「なんで?」
高松「扉の前でいっぱい人がいますよ?」
亀川「え?!嘘?!」
それを聞いて亀川さんは、振り向く。
亀川「うっそ・・・バレたの?」
高松「あの人たちは、お客さんじゃないんですか?」
亀川「え、えぇ。貴方のことを狙っている人達よ。」
高松「え?悪いことしましたか?」
亀川「そうじゃないけど・・・ちょっと待って。片付け終わったら、裏口から出るよ。」
高松「わかりました。」
〜〜〜〜
亀川さんに送ってもらい、西野さんの部屋に戻ってきました。
西野「え、もうバレたん?」
高松「そ、そうみたいです。」
西野「そうなんや・・・あ、ちょっと待ってな?」
西野さんは、窓を開けてベランダに出る。
西野「あちゃ〜、私のところもバレてるっぽいわ。」
高松「え?」
そう言いながら、西野さんは部屋に戻って来た。
西野「はぁ〜、なんでこんなに早いんやろ。」
高松「僕のことを追いかけて来たんですか?」
西野「そうやろうな。」
高松「僕、そんなに悪いことしたんですか?」
西野「そうじゃないけど、悪い大人のいるんやで。」
高松「・・・」
西野「大丈夫。高松君より私や乃木坂のことになるんやから。」
高松「迷惑になるんだったら、ここを出ていきます。」
西野「そんなこと言わんといて。みんな、高松君のおかげでのいい方向に進んでいるんやで。」
高松「ですけど、僕のせいで西野さんに迷惑を・・・」
西野「それは、高松君が今言うことじゃないよ。」
Prrr
西野「ちょっと待ってな。はい、西野です。はい、はい、はい。そ、そうですか。いえ、仕方ありません。はい。失礼いたします。」
高松「ぼ、僕のことですか?」
西野「うん、明日迎えに来て、ちょっとそこで住んでもらうことになるって。」
高松「ごめんなさい。」
西野「ううん。謝らんといて。こっちおいで。」
高松「はい。」
僕は、西野さんに抱きつく。
西野「少しの間、寂しいな。」
高松「僕もです。」
西野「戻って来たら、すぐに私のところに来てな。」
高松「わかりました。」
西野「今日は、一緒に寝ようか。」
高松「そうしたいです。」
その夜は、西野さんと同じベットで寝ました。
なんだろう。安心して寝れました。

満腹定食 ( 2021/11/26(金) 21:48 )