元不良見習いの奮闘記







































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第18章 心が通じていれば
身体は覚えている
2日後
角田「お〜い!かんぼう!!」
高松「は〜い!」
角田さんに呼ばれる。
なんだろう。
階段を降りて、厨房に行く。
角田「来た来た。」
白村「かんぼう、これに着替えてこい。」
高松「これは・・・」
角田さんと白村さんが着ている服。
角田「大将が、一旦どれだけできるか見たいって言ってたろ?だから、これに着替えて、包丁を持てって。」
高松「え、あ、はい。」
服を渡される。
とにかく着替えよう。
白村「向こうで着替えてこい。ここはダメだぞ。」
高松「はい。」
〜〜〜〜
10分後
白村「お、来たか。」
角田「やっぱ、かんぼうはこう出なきゃな!!」
高松「ど、どうですか?」
用意された服に着替えた。
ちょっと恥ずかしい。
白村「修行してた時に入ってきたバイトの子を思い出すわ。」
角田「そうっすね。俺の洋食屋でもいたっすよ。」
高松「あ、あの、この後どうすればいいんですか?」
角田「あそこに包丁あるだろ?」
角田さんが指さした所に包丁とまな板が用意されている。
高松「あ、はい。」
角田「よし、行け。」
その目の前まで行く。
角田「それで、かんぼうにはこれを切ってもらう。」
高松「そ、それは?」
角田「玉ねぎ。まぁ、見とけよ。」
角田さんは包丁を手に取り、そのまま玉ねぎを細かく切っていく。
角田「これが、微塵切りだ。ほら、やってみろ。」
高松「え、えぇ!む、無理ですよ!」
角田「一回やってみろ。ほら。」
高松「え、は、はい。」
包丁を持つ。
あれ?なんだ、この感じ・・・
高松「・・・」
トントン!トントン!
白村「おぉ〜。」
角田「か、かんぼう?」
高松「あ、あれ?で、できました。」
いつの間にかできていた。
角田「じゃ、もう一回やってみるか。」
高松「は、はい。」
包丁を持つ。
何か不思議な感じがする。
トントン!トントン!
角田「これは・・・」
白村「身体が覚えているんだな。」
高松「あ、あれ?できてる?」
角田「よし、かんぼう!!今日から食材の仕込みをやるように!!」
高松「う、嘘でしょ?!」
角田「いや、本当だ。」
高松「し、白村さん!!」
白村「大丈夫だ。お前ならできる。」
高松「うぅ・・・」
自信ないよ〜
植村「お〜い、みんないるか?」
角田「あ、大将。」
白村「いますけど、どうしたんですか?」
植村さんが降りてきた。
植村「いや〜、今日は店開けるが、明日からから3日くらいは、臨時休業にする。」
角田・白村・高松「え?」
植村「ちょっと、まずいことになった。」
角田「まさか?」
白村「もしかして?」
2人は、僕の方を見る。
高松「・・・え?ぼ、僕?」
何かしたのかな?

満腹定食 ( 2021/11/25(木) 18:26 )