元不良見習いの奮闘記







































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第18章 心が通じていれば
別人
植村side
高松「え、何を話すんですか?」
植村「そうだな。お前は、俺の店の従業員なのも、覚えてないよな?」
高松「お、お店やられているんですか?」
植村「そうだよ。それも覚えてないのか。」
高松「す、すいません。」
こんな弱々しいたこを見るのは、初めてかもな。
自分からぶっ壊れた時は、そんなことなかったが、今のたこは精神的と身体的に弱い。
植村「それでな、お前は俺に認められたくて日々厨房に立っていたんだよ。」
高松「そうなんですね。じゃ、植村さんが知ってる高松さんは、もっと強いんですね。」
植村「そうだな。喧嘩ばっかりしてな、最初なんか手なんかつけれなかったんだぞ。」
高松「そ、そんなことしていたんですね。僕、悪い人間なんですね。」
植村「そんなことはないぞ。それを改心して、しっかり働こうとしていた。今時そんな子供は、いないぞ。」
高松「なんか、聞いていたら強い人間だなって思いますね。僕って。」
植村「あぁ、強いぞ。難しいことを言われてもすぐに解決していたぞ。それで、さっきの平手みたいな嬢ちゃん達が、周りにいたんだぞ。」
会話をして、全く記憶がないのが確定した。
本当に別人だ。
康太やヒデになんで言おうか。
ガララッ!
柿崎「高松!」
久美「大丈夫?!」
京子「え、高松君?」
高松「あ、あの。あの人たちも僕が、何かした人達ですか?」
植村「お前が作ってた飯の常連さんだよ。一緒にいた時間が長いんじゃないんか。」
高松「そうなんですね。」
柿崎「え、どう言うこと?」
久美「ねぇ、私たちのことわからないの?」
高松「すいません。わかりません。」
京子「本気で言ってんの?」
高松「こ、こわい・・・」
柿崎「べ、別人じゃん・・・」
植村「あぁ、こいつは今記憶喪失なんだ。だから、今までの記憶がない。」
久美「う、嘘・・・」
ショックを受けている3人。
こればかりは、仕方ない。
たこ、早く元に戻ってくれ。

満腹定食 ( 2021/11/24(水) 11:02 )