元不良見習いの奮闘記







































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第17章 ブチギレた時の力は半端ない
化け物
高松「こ、こちら!高松!!本部!!本部!!」
『ど、どうした?!』
高松「リュックの中身は、爆弾だ!」
『な、なんだって?!』
高松「すぐ警察に連絡を入れろ!」
『わ、わかった!!あと何分だ?!』
高松「え、えっと!!」
残り45秒
高松「45秒切ったぞ!!」
『な、何?!』
ここで爆発すれば、多くの人の被害を被る。
それに30秒直前だ。
高松「こうなったら!やけだ!あとは頼んだぞ!!」
『お、おい!!高松!!』
俺は、リュックを抱えて、外に出る。
そこには握手会を終えた人たちもいる。
高松「おい!どけ!早く!!どけ!!」
「きゃ!!」
「な、何すんだよ!!」
「おい!動画!動画!!」
人の列から離れようとするが、なんせ人が多い。
爆弾の残り時間を見る。
20秒切っている。
高松「や、やべぇ!!」
とにかく人混みを突っ切る。
あと少しすれば・・・
高松「よ、よし!」
人混みから少し離れた所に開けた場所に向かって走る。
残り時間を見る。
15秒切っている。
一旦後ろを見る。
人混みが少し近い。
高松「こうなったら、やけだ!」
思いっきりリュックを投げる体勢に入った。しかし・・・
高松「たりゃ!!」
爆弾が重いため、そんなに飛ばなかった。
トボッ!
高松「あ・・・」
ピー!!ドカーンッ!!!
爆風に巻き来れる。
高松「あっつ!!」
爆発で破片か何か飛んできた。
ガードしていたが首や前腕に当たる。
そんなことも感じていたのも束の間、爆風が強くて、飛ばされる。
高松「ぐぉ?!」
俺は頭を打ち、一回転する。
そのまま気絶する。
〜〜〜〜
第3者side
ドカーン!!
「な、なんだ?!」
「どこからだ!!」
爆発音が聞こえてから運営本部がパニックになっている。
「高松!!返事しろ!!」
「どうした?!」
「高松が、爆弾を持って返事をしなくなったんです!!」
「なに?!とりあえず、ここにいるスタッフは、手分けしてメンバーと来客者の避難誘導をしてくれ!!警察は?!」
「まだです!!」
「すぐにしてくれ!!それと高松も探せ!!」
〜〜〜〜
爆発音で来客者がパニックになり、逃げている。
「落ち着いてください!!」
「すぐに警察の方が来ますので!落ち着いてください!!」
避難誘導しているが、捌き切れていない。
「それより高松は?!」
「どこにいるんだよ!!」
すると、1人の男性が列からはみ出て違う所に向かっている。
「あ!ちょっと!!」
「おい!行ってこい!!」
「は、はい!もう1人来てくれ!!」
男性を追いかける。
そこにいたのは・・・
「た、高松?!」
高松が血を流して倒れていた。
「そこの男性の方!止まりなさい!!」
呼びかけに応じたのか、男性は振り向いてくるが、ポケットから・・・
「え、はぁ?!ナイフ?!」
「お、おい!!」
「来るんじゃねぇーよ!!俺の計画が台無しだよ!!」
こいつが、爆弾を仕掛けた張本人だった。
「お、落ち着け!!」
「計画ってなんだよ!!」
爆弾男「俺は、平手友梨奈を殺すために爆発を仕掛けたんだよ!!混乱に乗じてこのナイフでな!!なのに!外で爆発するって、どう言うことだよ!!」
「知らねぇ・・・」
「本部、本部、応援をください。あと、場所は・・・」
「な、なんだ!俺にビビったのか?!」
ポン!ポン!
「なんだよ!いい所・・・え?」
そこに立っていたのは・・・
「た、高松?!」

満腹定食 ( 2021/11/22(月) 15:43 )