元不良見習いの奮闘記







































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第17章 ブチギレた時の力は半端ない
最悪の再会
角田「おっはよ〜ございま〜す!」
白村「はぁ〜、おはよう。」
植村「限度があるだろ。限度が。」
角田「いや〜、あはは〜!って、あれ?かんぼうは?」
植村「朝早くに出て行った。何も聞いてない。」
角田「え、そ、そうなんですか?」
白村「何かあったんでしょうか?」
植村「さぁ〜な。まぁ、水曜日だからいいが、連絡くらい寄越せよって話だ。それより康太、早く準備しろ。」
角田「あ、はい。」
〜〜〜〜
拘置所
「あと、5分後くらいに来ます。そこに座って待っててください。」
高松「はい。」
パイプに座り、あいつに会いに来た。
今の俺は、はらわたが煮えくり返っている。
高松「・・・」
二度と会わないと思っていた。
あの結果を知らなければ、ここには来ていない。
ガチャッ!
「あら、私とまた親子になってくれるの?寛太。」
高松「そんなわけねぇーだろ。あんたに言いたいことがあって来たんだよ。ババァ。」
母「へぇ〜、何が言いたいの?」
高松「これだよ。」
俺は、中川さんから送られてきた紙を見せる。
母「何これ。」
高松「1番下を見てみろ。」
母「何々?高松寛太さんは父親とのDNA鑑定の結果、親子ではありませんでした?ふ〜ん。」
高松「その反応は、知っていたな。俺と親父を騙して。」
母「まぁね〜。」
高松「いつまで俺を苦しめるつもりだ!!」
ボン!
「な、なんだ?!」
高松「あ、すいません。」
俺は、怒りに任せてガラスを殴る。
母「そんなことしていいの?割れたら、私逃げちゃうよ。」
高松「その時は、ボコボコにしてぶっ殺してやるよ。」
母「怖い怖い。」
高松「ふざけるなよ。俺は、誰の子だ。早く答えろ。」
母「ん〜、もう15年以上も前の話だからわからないね。」
ダン!!!!
今度は、机をぶん殴る。
高松「ふざけるなよ!!」
「おい!!今度はなんだ?!落ち着きなさい!!」
高松「す、すいません。」
「今度は、すぐに帰ってもらうぞ。」
高松「は、はい。」
母「感情的だね。最後に会った時みたいに。」
高松「・・・っ!」
母「あら?いいの?」
高松「くそババァ、早く答えろ。俺は、誰の子だ。」
母「しらない。あの人と結婚する前から、色んな人と夜を過ごしていたからね。」
高松「親父と結婚したからやめて・・・はっ!」
母「気づいた?」
高松「まさか、親父の会社を乗っ取ったのは・・・」
母「私も元お得意様。」
高松「ぐっ!!」
母「まぁ、警察に嗅ぎ付けられたのとあんたがどこかへ行ったのは、予想外だったけど。」
高松「て、てめぇ!!」
「時間だ!」
母「じゃ、戻るわね。また来なさい。」
高松「二度来るか!!ボケが!!一生務所から出てくるな!!」
「こ、こら!落ち着きなさい!!」
〜〜〜〜
高松「くそっ!!!」
俺をどこまで苦しめる。
これで、俺は家族と言える人間がいなくなった。
まさかの親父が他人とは・・・
突き離したが、何故か寂しいという感情が生まれている。
あの時、どさくさに紛れて殺せばよかったのかと思えてきた。
高松「・・・」
ピロン!
高松「ん?」
西野[今日、お昼食べに行ったけど、なんでおらんかったん?からメッセージ見たら、返事ちょうだい。]
高松「・・・」
俺は、すぐさま西野さんの部屋に向かう。

満腹定食 ( 2021/11/19(金) 20:03 )