元不良見習いの奮闘記







































小説トップ
第16章 節目の思い出は作っとけ
頑固は似る
『本当にいいのか?』
高松「はい、不参加で。」
『わかった。それじゃ、卒業証書は郵送にするけど、住所は現在の登録しているところでいいのかな?』
高松「はい、お願いします。」
『承知しました。では、良い人生を。』
電話を切る前に鼻息が聞こえた。
たぶん俺が参加しない事に安堵したんだろう。
タトゥーが入った理由を知らないのはいいが、聞こうとしないで、偏見を持つのはやめてほしい。
少し前の俺なら、直接学校に乗り込んで壁を殴って問題を起こしていたかもな。
角田「かんぼう〜、まだか〜?」
高松「今行く〜。」
〜〜〜〜
夜の営業
山下「ねぇ、本当に連絡したの?」
高松「した。」
大園「ショック〜。」
高松「俺と参加することで、あんたらも迷惑被るぞ?乃木坂のイメージダウンもあり得るのによ。」
山下「そうだけどさぁ〜。」
高松「あ?」
大園「助けてくれたじゃん?」
高松「まぁ、たまたまな?」
俺のお袋が騒動を起こした時に助けたが、全部偶然で助けただけ。
俺じゃなくても、誰でも助けただろうけど・・・
山下「たまたまじゃないよ。高松君だから、助けてくれたんだよ。」
高松「いやいや、あんたらなら誰でも助けてくれただろ。有名人なんだからよ。」
大園「けど、周りの人たちは、誰も助けてくれなかったよ。高松君って、すごいんだよ。」
高松「すごかねぇーよ。これ、新作のイカ南蛮のタルタルソース添えな。」
山下「うわー!美味そう!!」
大園「鶏じゃなくて、イカなんだ。」
高松「まぁ、新作だ。食べてみな。」
山下「美味しい!!」
大園「ん〜!!イカの方がいいかも。」
高松「それならよかった。」
〜〜〜〜
角田side
かんぼうは皿を洗って、明日のための準備をしている。
少しの間、外に出ている。
角田「ねぇ、ヒデさん。」
白村「かんぼうのことだろ?」
角田「はい、もうあれ大将っすよね?」
白村「そうだな。あの頑固な部分は、大将にそっくりになったな。」
角田「ここに来た時のかんぼうは、ただの不良だったのに、あんな大将に似るんですかね?」
白村「ん〜、今まではいなかったな。けど、大将もかんぼうのことを認め始めているからな。」
角田「そうですよね〜。」
植村「おい、終わったのか?」
角田「あと少しで終わります。」
白村「俺は、終わりです。では、お先に失礼します。」
白村は、着替えに行こうとする。
植村「あと、お前ら、タコが俺に似てきたとか言ってるみたいだが、全然似てないからな。いいな。」
角田・白村「う、うっす。」
聞いてたのかよ。

満腹定食 ( 2021/11/15(月) 18:51 )