元不良見習いの奮闘記







































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第16章 節目の思い出は作っとけ
1人なら1人でいい
亀川「あんた、卒業式に出ないって本当なの?」
高松「あぁ、それは誰から聞いた?」
亀川「乃木坂から。」
高松「はぁ〜、もういいだろ。あんたに言われても出ないからな?」
亀川「私は、何も言わないわよ。」
高松「だったら、いい。」
亀川のスタジオを来ている。
今日は春物を着て撮影。
デザインがいいから買おうか迷っている。
高松「あんたの卒業式は、どうだったんだ?」
亀川「まぁ、私は友達が多い方だったから、写真撮影で結構時間使った思い出があるかな。」
高松「へぇ〜。」
亀川「興味ないから聞かないでくれるかな?」
高松「先に聞いたのは、あんただからな?」
亀川「さすが喧嘩自慢ね。」
高松「うるせぇーよ。それより撮影だろ。早くするぞ。」
亀川「やけに張り切っているじゃない。」
高松「金が必要なんだよ。やるぞ。」
〜〜〜〜
高松「はぁ〜、だる。」
撮影が終わって、歩いて帰っている。
とりあえず、金は貰った。
あと少しで借金がなくなる。
やっとひと段落だな。
キャッ!キャッ!キャッ!
目の前に高校生の軍団が見える。
制服を着崩して、楽しそうにしている。
どこかへ遊びに行ったんだな。
それに比べて俺は、スカジャンにジーパン。
柄が悪いのが、丸見えだ。
その横を通る。
それに気づいた高校生数人が、俺を避ける。
俺も普通に生活していたら、あんな風に遊んで明るく過ごしていたかもな。
お袋や親父の顔を思い出す。
高松「はぁ〜、思い出すなよ。めんどくせぇ。」
あの2人のせいで、こんな生活をしている。
二度と会いたくない。
高松「ん?」
携帯が鳴る。
西野[今日も来る?]
あの人は、本当に・・・
高松[行きます。今通り道です。]
西野[じゃ、スーパー寄ってメモに書いてある物買ってきてね]
高松[はい。]
また大将に晩飯がいらない連絡を入れるか。

■筆者メッセージ
そうですよね。
もう少し待っててもらいます。
申し訳ないです。
満腹定食 ( 2021/11/15(月) 11:47 )