元不良見習いの奮闘記







































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第15章 冬の魔法
鈍感 その2
西野の部屋
西野「クリスマスの日って、予定入っているん?」
高松「仕事っすね。」
西野「え?水曜日やから、午後休みじゃなかったん?」
高松「それが、ひらがなけやきが貸し切って、過ごしたいって言われて・・・」
西野「えぇ〜、なんでな〜ん?」
高松「え?客の要望を受けたので。」
西野「も〜、けど、しゃーないか。高松君やからな。」
高松「・・・はぁ?」
西野「私のこと好き?」
高松「んー、好き?」
西野「はぁ〜、言うと思った。」
高松「だから、なんすか?変なことばかり言って。」
西野「そうかな?けど、高松君が朴念仁ってことが、よくわかったわ。」
高松「・・・はぁ?」
西野「ん?」
高松「ぼくねんじん?人参の親戚ですか?」
西野「そんな感じ。それより、どうする?ハグする?」
高松「しません。」
西野「顔に出てるで?ほら、来な?」
高松「いやいや、顔にも出てませんから、呼ばれたから来ただけです。」
西野「そんなこと言って〜。ほら〜。」
高松「だから、しませんって。」
西野「意地っ張りやな。私からするで。」
高松「いや、来ないで・・・うぉ。」
西野「ぎゅー。」
高松「ど、どうしたんですか?」
西野「ん?マーキング?」
高松「なんで?」
西野「高松君に悪い虫がつかないように。」
高松「虫?この季節いませんよね?」
西野「ほんま、なんも知らんねんな。」
高松「あ?」
西野「じゃ、またつけるわ。」
高松「や、やめ、うお。」
また蜘蛛の巣のところを強く吸われる。
西野「はい、マーキング。」
高松「やめてほしいっす。」
西野「無理やな。この後、どうする?」
高松「寝ます。」
西野「おもんな。ヤるやんな?」
高松「う・・・」
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次の日
志田「あれ?高松君、タトゥーのところ、何かできてるよ?」
高松「あぁ〜、最近できるんすよ。」
理佐「なんでなの?」
高松「わかりません。気づいたら、こうなってました。」
志田「それより、それって・・・」
高松「あ〜、やべ。皿洗わないと〜。」
志田「あ、ちょっと。」
理佐「たぶん、友香が言ってたのって、あれだよね?」
志田「そうだよね。でも誰のなんだろう?」
理佐「それなんだよねー。」
西野さんのせいで、変に詮索されるからやめてほしい。

満腹定食 ( 2021/11/09(火) 22:15 )