鈍感
平手「・・・」
高松「なんですか?」
平手「クリスマス・・・。」
高松「はい?あ〜、仕事なんすよね?」
平手「うん、楽しく過ごすみたいだね。」
高松「いやいや、仕事ですよ。お客の要望を聞くのが、料理人の仕事ですから。」
平手「カッコつけてるよね?」
高松「なわけないでしょ。はい、ぶり大根です。」
平手「ありがとう。はぁ〜。」
高松「ため息をつくな。それが、あんたの仕事だろ?」
平手「鈍感・・・」
高松「なんか言ったか?」
平手「何も言ってないよ。んー、美味しい。」
ガララッ!
植村「いらっしゃい。」
長濱「お久しぶりです。あ、いた。」
平手「こっちだよ、ねる。」
長濱さんが、平手の横に座る。
高松「で、ご注文は?」
長濱「温かいもので。」
高松「へいへい。」
お任せってことで、勝手に作らせてもらう。
長濱「てち、なんで不機嫌なの?」
平手「ひらがなけやきメンバーが、ここでクリスマスと年越しをするって聞いてない?」
長濱「え?初耳。」
平手「私たちは仕事なのに・・・」
高松「うるせぇーな。呼ばれているんだから、仕方ねぇーだろ。鶏の味噌煮込み。」
長濱「え?何これ、絶対美味しいじゃん。」
高松「角田の考案だ。昨日から出している。」
長濱「いただきまーす!!ん?!美味しい!!」
高松「丼にしてもいいぞ。」
長濱「うわぁ〜、誘惑が・・・」
高松「まぁ、後で決めたらいい。」
平手「ねるも手玉に取るんだね。」
高松「はぁ?そんなわけねぇーだろ?食うか?」
平手「食べる。」
高松「はいはい。」
平手は、終始不機嫌だ。
よくわからねぇーな。