元不良見習いの奮闘記







































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第14章 はっぴーはろうぃん
季節柄
高松「あんたのせいで、とんでもないことになったわ。金は、用意できただろうな?」
秋元「用意してある。大将さん、ご迷惑おかけします。」
植村「これもたこの成長のためです。いい迷惑だと思っています。」
高松「すごい迷惑ですよ。」
秋元「ありがとうございます。これ報酬です。」
大将に茶封筒を渡す。
植村「確かに貰いました。」
秋元「それで、何を作るつもりだ?」
高松「プリンですよ。時期的に、これでいいかと思いました。」
秋元「プリンか。」
高松「はい。何か文句でも?」
ゴツン!!
高松「くぅ〜!!」
植村「口の聞き方に気をつけろ。」
秋元「まぁ、いいですよ。この前は、メガネ狸って言われましたからね。」
笑いながら言ってきたが、目が笑っていない。
俺は、恐る恐る大将を見る。
鬼みたいな顔をしている。
このあとは、言うまでもない。
ーーーー
次の日
角田「おはようござ・・・って?!かんぼう?!!」
高松「なんだ?」
角田「おいおい、そのあざは?」
高松「聞くな・・・」
角田「お、おぉ。」
「すいませ〜ん!!」
角田「はいは〜い!」
「お荷物です。」
角田「あ〜、サインでいいですか?」
「大丈夫です。」
角田「わかりました。はい。」
「ありがとうございます。では、この3箱です。」
角田「うわ〜、かんぼう〜。」
高松「はいはい・・・って、でか。」
大きめの段ボール2つと大きめ発泡スチロール容器が1つが届けられていた。
角田「おっも。なんだこれ。」
高松「とりあえず、中に入れようぜ。」
店に入り、段ボールと発泡スチロールの中を見る。
角田「お?これは・・・」
段ボールには卵とかぼちゃ、発泡スチロールには牛乳が入っていた。
角田「なになに?宛先はないが、使ってくださいってよ。あ、これ大将が言ってたやつか。牛乳と卵は、冷蔵庫に入れよて、かぼちゃは大将に相談な。」
高松「そうだな。」
俺は、かぼちゃの入った段ボールを下に置こうとすると・・・
角田「いや、待てよ。」
高松「どうした、角田。」
角田「いいこと思いついた。」
高松「???」
ーーーー
次の日
高松「ふぁ〜、ねむ。」
俺は、デカめのクーラーボックスを持って、握手会の会場に向かっている。
電車に乗って向かっているため、釣りをしに行くのかと周りの乗客に思われてそうだな。
しかし、降りた駅は都会の真ん中。
死ぬほど視線が痛かった。
高松「待ってろよ。欅坂ども。」
渾身の菓子をくれてやる。

満腹定食 ( 2021/11/07(日) 23:05 )