元不良見習いの奮闘記







































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第13章 温もりって大事
強行策
角田「かんぼうは、寝ましたよ。」
植村「わかった。しっかし、あんなに泣きじゃくるとは・・・西野さん、すいません。」
西野「い、いえ。それよりも高松君が、自分自身のことを卑下するって・・・」
亀川「最近、そんな素振りなかったから原因がわからないよね。」
角田「そうですね。亀川さんの言う通りだ。そんな素振り・・・あ。」
植村「康太、どうした?」
角田「そういえば、ここ最近かんぼうの顔が暗いと思ってました。何か悩んでいるのかって。」
西野「そ、そうなんですか?」
角田「あぁ、だから、かんぼう自身が決めた道を進むことは、誰も止めないって言ったんすよ。」
亀川「もしかして高松君、モデルで行くかここで働くか悩んでいたの?」
角田「いや、それもあると思うが、違う何かはなぁ〜。」
西野「なんやろう・・・」
「「「う〜ん。」」」
西野「期待されすぎて壊れちゃったとかありますかね?」
角田「そんなバカ・・・」
植村「いや、ありえるかもしれん。」
角田「え?」
植村「たこは、元々独りで生活をしていた。それで、ここに来て色々覚えて、モデルもして、色々考えるようになってパンクした。」
角田「それなら、辻褄が合いますね!」
亀川「じゃ、私のせいですか?」
植村「そんなことはありません。たこは、独りに慣れてしまっていた。それで、色んな人間に触れ合って来たことによって、変わろうとしてパンクしただけだと思います。」
亀川「そ、そうですか・・・」
角田「けど、どうします?このままかんぼうを戻す方法があるとは・・・」
西野「あの〜。」
西野が手を挙げる。
植村「どうしましたか?」
西野「ちょっと、手荒くなると思いますが、聞いてもらえますか?」
植村「なんなりと。」
ーーーー
高松「ん、ん。」
久々に声を出して泣いた。
西野さんや色んな人に情けない姿を見せてしまった。
ガラッ!
植村「お、起きたか。」
高松「た、大将。」
植村「すぐにシャワー浴びて着替えろ。迎えが来るぞ。」
高松「む、迎えですか?」
植村「あぁ、早くしろ。」
〜〜〜〜
シャワーを浴びて、着替えて店の前で待っている。
黒の車が停まる。
扉が開くと・・・
「早く乗って!!」
高松「あ、はい。」
言われるがまま乗る。
どこに行くのだろう。
〜〜〜〜
「じゃ、ここでね。」
高松「あ、ちょっと・・・」
マンションの前で降ろされる。
オートロックで高そうだな。
西野「あ、来た来た!早く入って!」
西野さんがいた。
高松「あ、え、あ。」
西野「ほら!早く!!」
高松「あ、ちょっと。」
そのまま中に入る。

満腹定食 ( 2021/11/03(水) 18:56 )