元不良見習いの奮闘記







































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第1章 暴れん坊見習い
ニコチン吸・・・ゴツン!
高松「はぁ〜、タバコ吸いてぇ〜。」
紺色屋で働いてはや2ヶ月過ぎようとしている。
ガムや飴で代用しているが、タバコが吸いたくなる。
バイトする前までは、喧嘩売ってきた奴から奪って吸っていたが・・・
高松「あの大将のせいで、吸えなくなったわ。はぁ〜。」
イライラする。
拾ってくれたのは、ありがたいがタバコ吸えないのは、痛いところだ。
それに朝吸うと眠気が覚める。
高松「ふぁ〜。」
「見つけたぞ!」
「おい!止まれ!!」
高松「あ?」
振り返るといつぞやの3人組。
「やってくれたよな?」
高松「誰だ?学校あるから行かせてもらうぞ。」
「待て!武器持ってないと喧嘩できないのか?」
高松「あ?なんつった?」
「お?乗り気だな。3対1なら勝てねぇだろうな!」
「やっちまうぜ!!」
「くたばれ!!」
ドゴッ!ドスッ!チンッ!!
「ふぎゃぁ〜!!」
「がはぁ!!」
「ぐぅ・・・!」
高松「よぇーのにかかってくるなよ。雑魚が。うっし。」
3人組のカバンやポッケを漁る。
高松「あった、あった。メビウスとセブンスター、マルボロ・・・全部もらうか。後、ライターっと。」
周りを見渡す。
チャカッ!ジュ〜!
高松「ふぅ〜、これが最高だな。えっと時間は・・・あと20分か。」
一服する。
悶える奴らを見ながらタバコ吸うのは、うまい。
高松「うっし、行くか。」
〜〜〜〜
学校も終わり、居酒屋に行く。
居酒屋は、表からではなく裏から入らないといけないと白村に言われたから横にある細い道を通る。
高松「誰もいないよな?うっし。」
しゃがみこんで、発泡スチロールが積み重なった横に隠れる。
マルボロを出して、火をつける。
高松「ふぅ〜、落ち着くわ〜。」
やっぱ、タバコはいいわ。
ちょっと遅くてもいい訳すればいいか。
「よぅ、兄ちゃん。タバコうまいか?」
高松「あぁ、そうだな。落ち着くし、いいぞ。って誰だ?あ・・・」
足音もなく近づかれていた。
植村「ここで吸うとはいい度胸だな。」
高松「え、っと、その・・・」
植村「この大バカモンがぁ〜!!」
ドゴッ!トガッ!ドスッ!ガツン!!
ゴツンッ!!
〜〜〜〜
「大将、あの子・・・」
植村「タバコ吸ったんで、やき入れました。」
「あ、そう言うこと・・・」
「けど、痛々しい・・・」
大将に殴られて、左瞼や唇の右側等々にあざができた。
隠れてタバコ吸おうと思うと誰か見ているんだな。
ちなみに鼻血も出ているためティッシュを詰めている。
高松「えっと、鯛の刺身です。」
「お、おぉ、ありがとう。」
ガララッ!
星野「こんばん・・・え?!どうしたの?!」
最悪なタイミングだ。
星野「喧嘩したの?」
高松「してな・・・ません。」
星野「だったら・・・」
高松「大将に怒られ・・・ました。」
星野「大将、それって・・・」
植村「本当ですよ。タバコ吸ったんで。」
星野「また吸ったの?」
高松「・・・はい。」
目線を逸らす。
植村「おい、たこ。戻れ。」
高松「はい。あ、空いてる席どうぞ。」
星野「う、うん。」
星野・・さんをカウンターに座らせる。
星野「あの、大将。」
植村「どうしましたか?」
星野「えっと、高松君でしたっけ?」
植村「はい、そうですね。」
星野「そこまでする理由って何ですか?」
植村「・・・あいつのためです。」
星野「何で手をあげるんですか?」
植村「これから生きていくために手をあげてます。それは、たこも納得しています。」
星野「それの、親は・・・」
植村「・・・それは・・・」
高松「親なんていねぇーよ。」
星野「え?」
高松「親は、消えた。どっかでのたれ死んでるよ。それより何す・・しますか?」
星野「あ、えっと半熟煮卵と旬のお刺身ください。」
高松「あい。」
星野「大将・・・本当ですか?」
植村「えぇ、ちょっと空気悪くなりますが、聞いちゃくれませんか?」
星野「はい。」

満腹定食 ( 2021/09/03(金) 10:14 )