おかもちの真相
高松「・・・ただいま。」
植村「早く着替えろ。皿洗え。」
高松「はい。」
割烹着に着替えて、皿を洗う。
学校帰ったら、すぐバイト。
前までは、喧嘩かタバコ吸って過ごしていたな。
植村「腹減ってるなら、冷蔵庫に煮卵あるからそれ食っとけ。」
高松「うっす。」
植村「はいって、言えや!!」
高松「す、すいません。」
今は、皿を洗う。
夜の営業前までに終わらせねぇといけない。
それに平日になのに、結構な量がある。
営業始まるまで、あと2時間ないくらい。
高松「はぁ〜、きつ。」
植村「なんだ?」
高松「い、いえ。」
植村「早くしろよ。」
高松「はい。」
〜〜〜〜
夜の営業になり、人が入る。
植村「おい、たこ。これ出してこい。」
高松「はい。」
白村「それ出し終えたら、こっちに来てくれ。」
高松「はい。あ、これ。鯵の刺身です。」
「お、ありがとう。」
料理を出して、白村のところに行く。
高松「これは?」
白村「鯖の唐揚げ。カウンターの5番さんに。」
高松「はい。」
この店は、カウンター15席、テーブルが5台置いてある。
人気があるのか、そこそこいっぱいになる。
「ご馳走様〜。」
「大将、あざっした!」
植村「ありがとうございます。たこ、片付けろ。」
高松「はい。」
布巾を持ち、空いたテーブルの皿やグラスを洗い場に持っていく。すぐにテーブルに戻り、テーブルを拭きメニュー表や調味料を元の位置に戻す。
ガララッ
植村「いらっしゃい。」
「あの〜、すいません。」
植村「どうしましたか?」
「ここで、若い男の子働いていませんか?」
植村「いますよ。おい、たこ!」
高松「なんすか?」
「あ〜!やっと見つけた!」
高松「あ、あんたは・・・」
白村「かんぼう、知り合いか?」
高松「いえ、その・・・」
「私を助けてくれました。変な男3人組に絡まれていたところを、銀色の箱みたいな物で助けくれました。」
角田「あぁ〜、だからおかもちボコボコになっていたのか。」
植村「はなっからそう言えよ!たこすけ!」
高松「言うほどじゃなか・・・」
植村「あったら、お前の給料から天引きすることなかったんだよ!この野郎!」
ゴツン!
高松「いてぇ!!」
「痛そう・・・」
白村「どうされます?何か食べて行きますか?」
「はい!お願いします!」
角田「あれ、お嬢さんもしかして・・・星野みなみさん?」
「はい!乃木坂46の星野みなみです!」
これの出会いが、少しずつ俺を変えることになった出来事だ。