怒号が響く居酒屋
「バッカモ〜ン!!!」
ある店から怒号が、聞こえる。
「またあの子かい?」
「そうみたいだな。今回はなんだ?」
「まぁ、更生させようとしたら、あれくらいしないといけないみたいだな。」
商店街の人たちも、怒号を聞いて納得している。
下町人情が溢れる商店街だが、変わった人間がいるみたいだ。
〜〜〜〜
「このたこすけ!!このおかもちがどれだけ高いか、知っているのか!!」
「知りません。」
「くぅ〜!また給料減らしてやるからな!!わかったな?!」
「・・・」
「なんだ!その目は!!返事は?!」
「・・・っす。」
「はい、だろうが!!このボケが!!」
ゲンコツを落とされる。
「いった〜!!」
「早く皿洗え!!」
「・・・はい。」
俺は、高松寛太。
訳あって居酒屋的なところでアルバイトしている。
さっき俺を怒鳴ったのは、ここの大将の植村裕。
「おい、かんぼう。また喧嘩してきたのか?」
高松「してねぇよ。こけただけだって。」
この人は、白村秀人。
ここに来てすぐに店のルールや皿洗い等々を教えてくれた。
「親方の血管破裂されるなよ?5年しないうちに親方死ぬぞ。」
植村「康太!お前も殴るぞ!!」
「やべぇ!聞かれてた!」
今親方に怒られた人は、角田康太。
気のいい兄ちゃんって感じ。
植村「お前もお前でこのたこすけと同じじゃねぇーか。たこすけ、皿洗い終わったら、飯食え。わかったな。」
高松「はい。」
気づけば、3時前。
夜の営業もあるから、すぐ終わらせる。
こんな感じで、俺は働いている。
白村「かんぼう。コンビニに行くけど、何かいるか?」
高松「たば・・・」
白村「だめ。」
高松「チッ!じゃ、ガム。」
白村「そのくせやめろよ?なんでもいいな?」
高松「あぁ。」
とにかく皿を洗う。
休み時間が少なくなるからな。