新人警察官は駆け上がる





































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第8章 津田の相談部屋
うまい酒と飯がありゃいい
久々に、早川、遠藤さん、金川が部屋に来た。
最近は、4期生で番組も始まったらしく人気者になっている。
ビールと大園さんにあげた初恋ホワイトを出し、料理を作る。
早川「なぁ〜、津田さん?」
津田「ん?どうした?」
早川「高山さんと樋口さんに何もしなかったんってほんまなん?」
津田「そうだけど?樋口さんに関しては、まぁ横に寝たけど何もしてないぞ?」
これ乃木坂さんの中で広まっているな。
俺の部屋で寝たのは、事実。
けど何もしていない。
金川「津田さんって性欲ないの?」
津田「あのな?俺は、警察官だぞ?そんなことしたら、クビだわ。」
早川「やけど、みんな津田さんがそんなことして許してくれると思うで?」
津田「頭の中は、お花畑か?乃木坂でいいってなったも、世間が許してくれる訳ないだろ。」
この2人は、あわよくば感があるな。
津田「それにお前達がどう思っているか知らないが、俺はお前達に何もしないぞ?それくらいの職務をしているから何があってもそんなことにならないぞ。わかったな?」
早川・金川「は〜い。」
遠藤「私は、津田さんはそんなことないって言ったのに・・・」
津田「やっぱり、遠藤さんは俺の女神やわぁ〜、津田さんサービスしちゃうぞ?」
早川「さくちゃんだけずるい!私もサービスしてよ!」
津田「変なことを聞く奴にはある訳ねぇーだろ。はい、これね。」
遠藤「わぁ〜、美味しそう!」
ーーーー
数日経ったある日
金川さんに言われたあの一言が頭から離れない。
金川(津田さんって性欲ないの?)
津田「・・・」
ないと言えば嘘になるが、俺は警察官だ。
世間的に警察官の性の問題は、マスメディアに取り上げられている。
減給ならまだしも懲戒解雇を言い渡されているところもある。
現に俺が、乃木坂の誰かを襲って行為に及んだら俺の人生が終わる。
津田「はぁ〜、なんでこんな一言で引きずるんだよ。」
ピンポーン
津田「はいは〜い。」
また乃木坂の誰かが来たんだと思い、扉を開ける。
津田「どう・・・えぇ〜、今度はあなたですか〜。」
「何よ、私じゃダメなの?」
津田「まぁいいですけど・・・どうぞ、橋本さん。」
橋本「お邪魔するね。」
〜〜〜〜
津田「はい、どうぞ。ビールとクリームチーズとツナのディップです。」
ビールは、湖畔の杜ビール 味わい天空Ⓡだ。
澄み渡る爽快な宙のようなビールをイメージして、全体のコクと爽快さのバランスが醍醐味のビールだ。
橋本「いただきま〜す。ん〜、美味しい〜。」
津田「つまんだいてくださいね〜。よし、これとこれだな。」
今日出す料理は、しそ鶏ハムとアスパラベーコン、チーズ入り芋もちだ。
橋本「津田さんは、やっぱりすごいね。そういえば、ビールも人によって変えて出しているでしょ?」
津田「まぁそうですね。人によっては、ビールの苦さでまずいと感じる人がいるんで、飲みやすいビールから選んでいますね。それにその日の献立でもビールに合う合わないがあるんで、そこも気をつけてますね。」
橋本「そんなに気遣いに気をつける人ってあんまりいないと思うよ。それにかずやちまが潰れちゃった時も何もしなかったらしいじゃん?」
津田「金川にも言われましたよ。それで性欲ないのかって。」
橋本「大体の人間は行為に出るでしょうね。けど、君は出なかった。それは、自分と相手の職業を理解しているから。どう?」
津田「はっはっは〜、当たりですよ。まぁ、樋口さんは体を触りましたが。」
橋本「え?本当に?」
津田「寝ながら泣いてたんですよ。親友を置いてちゃったって。それが夢にまで出ていたんでしょうね。それであやしてました。」
橋本「それは、本当みたいだね。けど、どうなの?」
津田「やりませんよ。俺は、うまい酒とうまい飯があればいいんですよ。今は、それが有れば十分ですよ。」
橋本「本当に真面目だね。あと、おかわり。」
津田「それは、自分でやってくださいね。」
橋本「いけず。」
津田「ここのルールです。」
賑やかなでも静かでもないこの和やかな雰囲気は、初めてかも。
まぁ、これが橋本さんの余裕だろうだな。

■筆者メッセージ
リクエストってありますかね?
ここのネタが尽きそう・・・
満腹定食 ( 2021/06/04(金) 07:55 )