新人警察官は駆け上がる





































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第7章 津田、帰省するってよ
おかんのおにぎり
父「忘れ物ないか〜?」
早川「ないです!」
金川「確認してきました!」
津田「忘れ物あったら、俺の仕送りの中に入れといてくれ。それじゃ行ってくるわ。」
賀喜「2日間お世話になりました!」
母「また来てや。楽しみにしてるわ!あと!これな!」
4つ分のプラスチックの箱をもらう。
母「お昼に食べてや!久々に弁当作ったわ!」
早川「ありがとうございます!」
父「それじゃ出るぞ。」
車を出してもらい、最寄り駅まで送ってもらう。
〜〜〜〜
新幹線が乗れる駅まで出る。
早川「これ食べたい!」
金川「私はこれ!」
賀喜「そんなに買ったら、津田さんのお母さんのお弁当食べれないよ。」
津田「お〜い、自由席やからってゆっくりするなよ?」
明日から仕事が始まるから早く帰りたい。それに加えて高校卒業した奴らは元気だな。
〜〜〜〜
新幹線に乗り、2人席を向かい合わせる。
少ししてから腹が減った。
津田「弁当食うか。」
早川「食べる!」
金川「いただきまーす!」
プラスチックの蓋を開けると塩結びと昆布と枝豆のおにぎりが入ってそれに、たくあん、唐揚げが入っていた。
津田「いただきます。」
塩結びを食べる。
久々だな。
高校の時、身体を大きくしろと言われて、おかんに手伝ってもらっていた。
頑張って米や肉、プロテインを身体に入れ、身体を大きくした。その記憶が蘇る。
賀喜「津田さん?どうしたの?泣いてるよ。」
津田「え?」
目を拭うと涙が溢れていた。
早川「どうしたん?」
金川「大丈夫ですか?」
津田「いや、ちょっとな。大丈夫だ。」
早川「ほんまに?」
津田「あぁ、また頑張れそうだわ。」
賀喜「それより津田さんの実家にいた時より、顔が明るいよ?」
津田「そうかもな。ほら、米粒ひとつも残すなよ。」
「「「は〜い!」」」
おかん、俺まだ頑張れそうだわ。

満腹定食 ( 2021/06/02(水) 21:35 )