新人警察官は駆け上がる





































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第3章 通り魔事件
通り魔出没
津田「ふぁ〜。眠い、それに暑い。」
夏に入り、夜でも暑い日が続く。
朝と夕方のパトロールを終えると汗だくで帰ってくる。
汗拭きシートやタオルで拭いても汗はひくことなく、クーラー効いた部屋で30分ほど待てばひくくらいだ。
明日は休みだから、キンキンに冷えたビールが飲める。
早く終われと思っている。
ジッ!
「こちら、本部!乃木坂商店街の外れで女性が切りつけられる事件発生!至急応援を要す!」
1番近いのは俺だ。
津田「駒田さん!!起きてください!!事件発生しました!先に行きますよ!」
駒田「んなぁ?!んだと?」
と飛び起きる駒田さん。
ついさっき仮眠に入ったばっかだ。
俺はすぐに自転車に乗り、現場に向かう。
〜〜〜〜
現場に到着すると、女性は痛々しく血を流している。
地面には血が少し飛び散っている。
「そこのお前、テープの前に立っておけ。」
津田「わかりました。」
事件に関係ない人が立ち入らないために俺は、見張りをする。
パトカーと救急車のサイレンを聞いて起きてきたのか、野次馬が増えてきた。
駒田「通してください。」
駒田さんは15分遅れで現場に来た。
駒田「津田、状況は?」
津田「まだ女性は救急車で運ばれるそうです。その後に事情聴取と周りの人たちが言ってます。」
駒田「そうか、それで何件目だ?」
津田「今月で5件目ですね。」
通り魔事件は今月に入って5件も発生したいる。
しかし乃木坂区だけで発生しているわけではない。
駒田「坂道市全体で13件目か。」
津田「はい、厄介ですね。」
坂道市では、通り魔が多数発生している。
13件のうち被害が出たのはこれで4件目だ。何のために刃物で切りつけているのか分からないが、単独犯ではない考えでいるが、犯人を絞ることができていない。
津田「これじゃ、明日の新聞の見出しは、警察官は何をやっているのだって書かれますね。」
駒田「そうだな。俺たちも全力で捜査しているのにな。」
仕方ない部分もあるが、こればっかりは悔しい。それに被害も出ているのは由々しきことだ。
駒田「俺は、現場に入るぞ。見張りよろしく。」
津田「はい。」
現場検証が終わるまで、俺は黄色のテープの前で見張りをする。
もしかしたら、犯行に及んだ人物が戻ってくるかもしれないからだ。
ーーーー
津田「ただいま〜。」
と夜勤を終えて部屋に戻る。
結局怪しい人物は見当たらず、現場検証を終えてそのまま交番に戻った。
俺は、仮眠を取らず仕事をしたのでめちゃくちゃ疲れている。
部屋に入ってすぐにクーラーをつけ、その足取りで洗面所に行き、カッターシャツや下着は洗濯機、ズボンはハンガーにかけそのまま風呂場に入る。。
風呂に浸かりたいが、睡眠時間を多く取りたいのでシャワーだけにする。
身体や頭を洗い終え、タオルで身体を拭き、シャツと半ズボンを履き、ベットへ行かずソファーで寝る。
なぜか?暑い状態で寝れるわけがないからだ。それにリビングの方がクーラーもすぐに効いて涼しいからな。
〜〜〜〜
津田「ん〜!よく寝た!」
と携帯を見ると13時回っていた。
津田「腹減ったし、何か作るか。」
とソファーなら起きようとした時、
早川「聖来もお腹すいた!!」
津田「どわっ!」
どたん!とソファーから落ちる。
早川「津田さん大丈夫?」
津田「いてて、驚かすなよ!早川さん!」
早川「だってあんなに気持ちよさそうに寝てたから起こすわけには思って〜。」
津田「はぁ〜、たく。」
今月は始めて俺の部屋に来た。
最近、テレビや雑誌などに取り上げられているため大忙しなんだろう。
津田「まぁ、ええわ。飯作るぞ。」
早川「やった〜!あ、あとな!」
飯を作ろうとすると、トイレから音がする。
津田「賀喜さんも連れてきたんか?」
早川「ううん!違う子やで!」
トイレから出てきて、明らかに賀喜さんと違う人が俺の前に立っている。
早川「紹介するね!遠藤さくらちゃん!みんなからさくちゃん!って呼ばれてるの!」
遠藤「遠藤さくらです。聖来ちゃんに連れて来てもらいました。」
津田「遠藤さんね。断ってもよかったんだよ?」
遠藤「いえ、前に練習で見た時にいい人だなって思ってて、少し近くで見たいなって時に聖来ちゃんが声をかけてくれたので。」
津田「そうか、腹減ってる?今から作るけど食べる?」
遠藤「はい!食べます!」
早川「聖来も食べたい!!」
津田「はいはい、ちょっと待ってろ。」
簡単にチャーハンでいいだろ。
冷蔵庫から、ハム、ネギ、卵、キャベツをとり冷凍室から冷凍した米を2つ取り出す。
あとは、ささっとやって。
津田「はい、完成。」
味付けは塩胡椒と少量の焦がし醤油。
これがベタだがうまいんだよな。
早川「美味しそう〜!」
遠藤「わぁ〜。」
津田「召し上がれ。」
2人はスプーンで、チャーハンを食べる。
早川「ん〜!美味しい!」
遠藤「美味しいです!!」
津田「そうか、その前に2人とも通り魔出没してるから気をつけろよ?」
早川「わかってるって!」
遠藤「はい、気をつけます。」
津田「はぁ〜、遠藤さんみたいな人と一緒にいたいわ。」
早川「ちょっと!どういうことよ!」
遠藤「ふふ、聖来ちゃんかわいい。」
食事の時間を楽しみ、休みを堪能する。
明日からまた通り魔を逮捕するため頑張ろう。


■筆者メッセージ
思いつきで2話出してみました。
さぁ、次は誰を出そうかな。
満腹定食 ( 2021/05/12(水) 09:25 )