新人警察官は駆け上がる





































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番外編 その3 やっぱ、津田だよな
走馬灯を見てしまうけど死なないよね
北村「ま、マジかよ!平松!杉山!そこを絶対死守しろ!そこを突破されたら、観客が避難できなくなるぞ!!」
杉山『わかってます!!』
平松『最善を尽くします!』
北村「頼んだぞ!!」
津田「北村さん!!」
北村「おい!津田!乃木坂メンバーは?」
津田「小沼に任せました!で、状況は?」
北村「電波ジャックに半グレ野郎達が、攻め込んでいる。半グレ達は、見積もって100以上だな。杉山と平松が、なんとか耐えている。無線は、まだ使えるらしい。」
津田「で、半グレの攻め方は?」
北村「は?」
津田「やから!半グレ達は、どこからきているんですか?!」
北村「えっと、入り口から攻め・・・あ、まさか?」
津田「狙いは、違うところですね。やられた。」
と言った瞬間に何かが落下したような音が響く。
〜〜〜〜
小沼side
俺は、走ってステージ上に向かう。
ステージに脇に着くとメンバーは、怖さでステージの端で固まっている。
俺は、一目散に駆け寄る。
小沼「みなさん!怪我は?!」
真夏「小沼君!怪我はないよ!」
飛鳥「この状況は何?!」
小沼「わかりません。けど、大変なことになっています!こちら・・・」
何かが、ステージ上に落ちてきた。
紺色のロボットと水色のロボットがいる。それに人の言葉を話している。
小沼「な、なんだあれ?!」
「作戦成功だな。」
「お、いるじゃん。」
「早速捕まえようか。」
襲撃に加えて、謎のロボット出現。
もうパニック状態だ。
小沼「み、みなさん!早く逃げろ!」
新内「こ、小沼君?!!」
「あ?なんだ?」
「生身の人間が俺たちに叶う訳ないだろ。」
「くたばれ!!」
小沼「やば!!」
ガツン!と床を殴る。
鉄製なのに穴が空いた。
「避けたつもりか?」
小沼「っ!」
ガツン!
間一髪で避ける。
「やるじゃねぇーか。」
「身体能力は、高いみたいだな。だがな。」
タン!と音がなって紺色の機体は、消えた。
小沼「え?!」
「こっちだな!」
小沼「え?!ぐぼっ!」
振り向く暇もなく殴られる。
床に蹲る。
小沼「が、は!」
清宮「こ、小沼さん!!」
「生身の人間が俺たちに立ち向かうのが、間違いなんだよ。」
〜〜〜〜
北村「やばいぞ。」
津田「あれは、どこっすか?」
北村「マジでやるつもりか?」
津田「やりますよ。そりゃ、あんなもん見せつけられたら、やるしかないっすよ。」
北村「はぁ〜、わかった。手伝うから行くぞ。」
津田「あざっす。」
〜〜〜〜
小沼side
俺は、コネや贔屓が嫌いだ。
部活や学校生活で、その場面を見ると虫唾が走っていた。
小学校の時、野球クラブに入ってまもない時に、すでに贔屓があった。
俺より下手くそだったのに、そいつがレギュラーで、そいつのエラーで負けた。
中学、高校、大学でもゴマ擦りまくってレギュラーになってたやつを見るとムカついてた。
俺の方が上手いのにってな。
学校生活でもそうだ。
何もできないくせに、先生にごま擦って内申点もらってたやつが、大嫌いだ。
俺は、普通にしていたのにそいつのせいで、俺がやったと思われて怒られた。
だから、コネや贔屓が嫌いだった。
そして、この会社に入った時もコネがあると聞いて、そいつを引きずり下ろしてやろうと思った。
だけど、違った。
めちゃくちゃ働いて、自分のためじゃなくて坂道のために走り回っていたとわかった時、俺の愚かさを知った。
そんな人間もいるんだなって。
俺もそんな人間になりたいって思った。
「おい、もう連れ去ろうぜ。」
「そうだな。行くか。」
小沼「お、おい!待てや!がはっ!」
「はぁ?まだ立つのか?」
「おいおい、死んじまうぞ?」
小沼「それが、どうした!死んでも連れて行かすわけには、いかねぇんだよ!」
「ほぅ〜、だったら、死ね!」
小沼「がはっ!」
もう1発ボディーにくらう。
早川「や、やめて!!」
掛橋「死んじゃうよ!!」
「だったら、死ねばいい!おら!」
小沼「ごっほ!!」
や、やばい。
し、死ぬ・・・
いろんな記憶が蘇る。
あ、あの人に認められたかったな・・・
バシュン!!
「どわぁ?!!」
「おぉ?!」
水色のロボットが、ビリビリだと音を立てて膝から崩れ落ちる。
「な、なんだ?!」
白いロボットが、立っていた。
肩には、1の文字が印刷されて、パトカーのランプが付いている。
もはや、パトカー?
そのロボットはリボルバーを持ち、構えている。
「小沼、よう耐えたな。」
小沼「あ、え、つ、津田さん?」
「こっからは、俺の仕事だ。」
そのロボットは、ヒーローに見えた。
その後は、記憶がない。

■筆者メッセージ
今回は、これだけを出したいために書いたようなものです。
パトレイバーです。
はい、自己満です。
紺色の機体は、サターン。
水色の機体は、ブロッケンです。
津田は、イングラム1号機です。
満腹定食 ( 2021/09/28(火) 22:17 )