知らず知らずの妬みは、怖い
ある番組の帰り、車を運転している。
横には柴田さんがいる。
柴田「あぁ〜!悔しい〜!!」
津田「まぁまぁ、19段積み上げたことによって、爪痕を残せたんだから、いいじゃないか。」
柴田「けど、家族をハワイに連れて行きたかった〜!」
津田「それは、今から頑張って選抜入って、稼いで連れて行きな。」
柴田「もう〜!成功したかった!!」
番組で牛乳カゴを積み上げる企画に挑戦した柴田さん。
津田「次があるって。その時に悔しさをぶつけたらいい。ええな?」
俺は、柴田さんを落ち着かせるように頭を撫でる。
撫でていくと落ち着いてきたのか、顔から悔しさが消えていく。
柴田「うぅ〜。」
津田「俺からご褒美やるから。何がいい?」
柴田「じゃ!お酒!」
津田「はいはい。じゃ、この後は、俺会社に戻らないといけないからここまでな。」
柴田「うん!ありがとうございました!明後日の収録でね!!」
津田「はいはい。じゃーなー。」
柴田さんを降ろして、会社に戻る。
今日中に出さないとあかん書類があるから、それをやりに行く。
〜〜〜〜
坂道本社
俺の机がある階まで行く。
津田「あぁ〜、なんで返されるんだよ。」
書類を先方に送ったのだが、一部向こうの手違いで直さないといけないところが出たらしい。
それを今日までにやれって最悪だ。
エレベーターを待ってる。
「おい、おっさん。」
周りを見るが、それらしき人物がいない。
「あんただよ!おっさん!」
津田「おれ?」
「そうだよ、コネ入社だからって、偉そうにするんじゃねぇーぞ。」
津田「はぁ?なんのことだ?」
「あ?コネで入って、坂道たちのマネージャーについてんだろ?噂になってるぞ。」
津田「へぇ〜、そうなんや。」
エレベーターが着いた。
津田「じゃ、俺はこれから仕事あるから。またな。若造。」
「お、おい!待て!」
若造もエレベーターに乗る。
津田「なんだよ。忙しいんだよ。」
「あ?コネで入ったやつができるんだったら、俺にもできるよな?変われよ。おっさん。」
津田「はぁ〜、俺には名前があるんだけど、それに名を名乗れよ。若造。」
「あ?おっさんは、おっさんだろ。俺は、小沼泰輝だ。」
津田「へぇ〜。」
チーン
津田「じゃ、仕事に戻れよ。」
小沼「お、おい!待てよ!」
津田「だから、俺は急ぎの仕事があるんだって。しつこいぞ。」
小沼「だから!あんたが・・・」
「どうしたんだ?」
津田「あ、今野さん。」
今野「あれ、小沼じゃん。どうしたんだ?」
小沼「実は・・・」
今野「その前に津田、書類出しに行け。」
津田「わかりました。」
今野「小沼は、会議室に行こうか。」
小沼「わかりました。」
俺は、仕事机に向かう。
これからだるいことが起きそうだ。