新人警察官は駆け上がる





































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番外編 その2 パラレルワールド
与田祐希の場合
与田「ん〜!美味しい〜!!」
津田「そりゃそうだろ。」
仕事終わって、与田さんと一緒に帰ってきた。
で、今は飯でさとふるで買った牛ハラミを焼いて出した。
それをうまそうに食っている与田さんは、小動物に見える。
俺も食っているが、うますぎる。
500g4パックで、1万は安いと思う。
津田「綺麗に食べろよ。また言われるぞ。」
与田「もう〜、やめてよ〜。私それでどんだけ傷ついたと思っているのよ〜。」
写真集撮影用のTwitterアカウントで流れたある動画。
見たこともあるかもしれないが、与田さんの食べ方に異論を立てる奴らが、燃やしに燃やして炎上したやつだ。
まぁ、俺は実際スタッフのせいだろうと思っている。
撮ってから気づいて、撮り直せばいいのに、そのまま流したのが悪いと思う。
それをとやかく言われる与田さんは、可愛そうだと思った。
津田「まぁ、その件以降から慎重になってSNSでの投稿をするようになりましたからいいんじゃないっすか?」
与田「そうだけど〜。」
津田「何事も勉強。ここに入ってからもいろんなこと教えられたでしょ?」
与田「うん。」
津田「そういうこと。ほら、残り全部食べますよ。」
与田「それは、ダメ!」
津田「食いしん坊が。」
与田「うるさい。」
津田「まぁ、今は俺が守りますよ。ある程度のことなら。」
与田「そう言って、また身体壊すよ?」
津田「あんな無茶はしません。死にかかるのは、勘弁。」
与田「本当にやめてよ?」
津田「わかってますよ。あんたらを悲しませることは、二度としない。」
与田「じゃ、約束だよ。」
与田さんは、小指を出す。
津田「子供やん。」
与田「これ以外何がありますか?」
津田「はぁ〜。」
渋々小指を出す。
与田「約束だよ。」
津田「はいはい。では、肉もらいますね。」
与田「ちょ!やめてよ!!」

満腹定食 ( 2021/09/20(月) 09:36 )