新人警察官は駆け上がる





































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第32章 感情を力に変えろ
意外な特技
イベントまで1週間前
夜勤明けにこの2人が来た。
関「見に来てくれんの?」
津田「普通に仕事やわ。」
井上「有給取ってくださいよ〜。」
津田「上司に嫌な顔されるから却下。」
関「そんなこと言わんと見に来てや。」
津田「別にいいだろ。ロボットなんて興味ないし。」
井上「ハイテクでカッコいいロボットが、来るかもしれませんよ?」
津田「興味ないって言ってるだろ?」
関「そんなことよりも私達のことを見てや。」
津田「見てるやん。番組やライブを重ねているからよりダンスや歌がいい感じに思えているわ。」
井上「だったら、今回のイベントも」
津田「仕事だって言ってるだろ?俺よりも来ている人たちを魅了しろ。」
こうやってイベントに参加させようとしてくる。
別に行きたくもないので、のらりくらりと躱している。
津田「その前に、なんで俺に来させようとするんだ?」
井上「津田さんが、重機の免許持っているから。」
津田「はぁ?なんで、知ってんだよ。誰にも・・・あ。」
関「いのりちゃん!だめやん!」
井上「あ・・・」
津田「北村さんだな・・・はぁ〜。」
大学卒業してから少し時間があり、実家近くに重機の免許が取れる施設があったので、取りに行った。
それを北村さんに言ったことがあるから、それを井上さんや関さんに言ったんだろう。
津田「別に重機に乗るところを見たいならいいが、俺には仕事あるからな?それだけは、わかっておけよ。」
井上「はぁ〜い・・・」
関「でも、なんで重機の免許取ったん?」
津田「ユンボに乗りたかったから。それだけやな。」
井上「そうなんや。」
津田「ちなみに俺は、小型しか乗れやんからな?あんなでかいショベルカーは、乗れやんからな。」
重機にも種類があり、俺が乗れるのは普通免許しかないので、小型しか乗れないのだ。そろそろ大型取ろうかと思っている。
関「知らんかったっちゃ。」
津田「そう言うもんだわ。ほら、できたぞ。」
井上「わぁ〜!美味しそ!!」
今日は、もつ鍋。
ボーナスが出たので、ご褒美として買っておいた。
関「これや、この匂い。」
井上「いい匂い〜。」
津田「ほら、ビールだぞ。」
最近は、麒麟のビールを買っている。
瓶ビールが美味いんだよな。
定番の飲み比べを買ってみた。
6本入っており、ラガーとディフェンダーIPAとソラチエースが飲める代物になっている。
関「私、ラガーがいい。」
井上「私は、IPAったやつ!」
津田「はいはい。」
俺は、残ったソラチソースを飲むか。
井上「いただきまーす!ん〜!美味しい!」
関「これや〜、これがいいけん。」
津田「うめぇ〜。」
井上「有美子会長が、言いたくなる理由がわかったかも。」
関「美味しい?」
井上「うん!めちゃくちゃ!」
津田「ほら、関さんに食われる前に、取れよ。」
ユンボみたいなやつに乗れるは、いいかもしれないが、俺は警察官だ。
けど、乗れるんだったら、有給取ってもよかったな。

満腹定食 ( 2021/08/18(水) 18:00 )