新人警察官は駆け上がる





































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第28章 キャンプイン夏
落とし前は・・・
3日後
橋本「ねぇ?わかってる?」
津田「・・・はい。」
今、俺は坂道本社の会議室で正座をして橋本さんに詰められている。
その後ろには、生駒さんが顔を覗かせている。
津田「申し訳ないと思ってます。はい。」
橋本「はぁ〜、ストレス発散でこっちも予定していたけど、まさか生駒の初物を取るとね〜。」
生駒「ななみ〜ん、私お嫁に行けないよ〜。」
橋本「大丈夫よ。これよりで大人の階段を登ったのよ。」
生駒「それは、嬉しいけど・・・もっと優しくして欲しかった・・・」
生駒さんは、顔を赤くして明後日の方向を向く。
津田「まぁ、酒は怖いって言うのもの覚えたってことで一件・・・」
橋本「なるか!あのあと大変だったのよ!山下と菅井と小坂は、二日酔いで仕事に支障きたして、金村と渡邉はちょっとおかしくなったし!」
津田「・・・す、すいません・・・」
めっちゃ顔を近づけてくる。
橋本「これの落とし前はどうしてくれるかしら?」
目が笑ってない。
津田「え、えぇ〜と・・・何にしますか?あはは。」
橋本「そうね〜、どうしようかな〜。」
あ、やばいこと考えてる。
警察官をやめろだったら、対抗するつもりだ。
橋本「難しいけど、私と同居ね。」
津田「・・・はぁ?」
生駒「え?!」
橋本「ん?どうしたの?」
津田「なんでそうなるんだよ!」
橋本「え?だって、私に惚れているんでしょ?」
津田「んなわけあるか!俺は、ずっと独り身でいるんや!」
橋本「じゃ、生駒の件は?」
津田「ぐぅ・・・」
橋本「まぁ、考えときなさい?落とし前は、そうね〜新品の十四代3本差し入れね。今回は、それで許してあげる。」
津田「ちょっと待て!無理だろう!!」
橋本「へぇ〜、だったら同居・・・」
津田「す、すぐ買います!買わせていただきます!で、では!さいなら!」
生駒「あ、ちょっと!!」
俺は、逃げるように坂道本社から出て行く。
生駒「ななみん?あれって、本気?」
橋本「まぁ、冗談よ。」
生駒「そ、そうよね。」
橋本「そのうちね。」
橋本さんは、聞こえないくらいの声でボソッと呟く。

■筆者メッセージ
次の章に行きます。
今のところ、事件回→日常かひなあいで行こうと思ってます。
満腹定食 ( 2021/08/03(火) 20:18 )