新人警察官は駆け上がる





































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第28章 キャンプイン夏
川って意外と危ない
津田「ふぁ〜、ねむ。」
茜さんがいないため、ゆっくり起きれた。
昨日来たメンバーは、水着に着替えて川に入っている。
その姿を見ながら酒を飲もうかと思う。
小坂「何してんの?」
津田「酒取りに。」
小坂「そんなんええから早く入ろ。」
津田「一回入ったからええわ。」
小坂さんの腹は、少し腹筋が見えていた。
あれから、やってるわー。
小坂「どこ見てるんよ。」
津田「え?腹筋。」
小坂「変態。」
津田「どの口が言うか。」
ニヤリと笑う小坂さん。
津田「川行くからちょっと待ってろ。」
小坂「え?ほんまにどこ行くん?」
津田「浮き輪取りに。念のための。」
一昨日は持っていかなかったが、救命用の浮き輪を取りに行く。
川って、案外危ないから溺れた時や流された時ようだな。
あと、引っ張れるように紐も長めにつけておこう。
〜〜〜〜
影山side
久々の連休をもらってみんなとキャンプできると聞き、ここに来たがあの人がいた。
最初の印象はよかったけど、ある行動を見てからその印象は、崩れ去った。
津田(歯食いしばれ。)
バシャン!
京子「優佳?どうした?」
影山「え?ちょっと考え事!」
京子「せっかくこんなところに来たんだから、もっと楽しも?」
影山「そ、そうだね!!」
あの人がいなければ、もっと楽しいのに。
〜〜〜〜
津田「う〜し、完成。」
小坂「ほら、入ろ?」
津田「パス、楽しんでろ。」
金村「えい!!」
津田「つめた!!」
めちゃくちゃかかった。
金村「ほら!早くしてください!!」
津田「にゃろ!!」
Tシャツを脱いで川に入る。
金村「きゃ〜!!」
小坂「こっちに来ないで!!」
津田「許さんからな!!ぶわぁ?!」
美穂「やった〜!!」
京子「えい!!」
津田「こんにゃろ!!」
めちゃくちゃ追いかけた。
山下「楽しそう。」
与田「早く明日にならないかな。」
影山「・・・」
土生「影ちゃん、どうしたの?」
影山「い、いえ!私は、あっちに行ってきます!」
〜〜〜〜
影山side
キャンプ場の下流部に移動する。
影山「どこがいいんだろう。」
ゆっくり川に入り、泳ごうするが、滑ってしまう。
影山「え?!うそ!」
バシャン!
影山「か!ばぁ?!た、たず!!」
〜〜〜〜
津田「ん?!」
小坂「どうしたん?」
津田「何か落ちたような気が・・・」
川の周りを見る。
津田「あ!」
溺れている影山さんを見つける。
俺は、救命用の浮き輪を取り、影山さんを助けに行く。
津田「小坂さん!人を呼んでくれ!」
小坂「わ、わかった!」
津田「ここにいる数名でいいからこの紐を持ってくれ!!」
美穂「は、はい!」
京子「ゆ、優佳!」
津田「川に入っちゃあかん!俺が行くから待ってろ!」
俺は、川に飛び込み影山さんを助けに行く。
溺れたくないため、あたふたしている。
この時の人間の力は、普段の倍以上発揮している。
かなりやばい。
力尽きそうだ。
俺は、一旦潜って影山さんの背中にまわる。
影山さんの腰に手を回して浮き輪を掴む。
ギリギリ息はしている。そして、紐を引き引き上げの合図をする。
美穂「行きますよ!!」
金村「せぃの!!」
ここにいる坂道全員で俺と影山を引っ張る。
俺も少し足をばたつかせる。
影山さんの安否をはやく確認したい。
津田「はぁ〜、はぁ〜、かはっ!影山さん!」
小坂「優佳さん!」
京子「優佳!!」
土生「影ちゃん!!」
影山「み、みんな。」
津田「とにかく温かい場所に!!」
〜〜〜〜
焚き火をして、影山さんの身体を温まる。
京子さんは影山さんの隣に座り、身体を温める。
津田「はい、コンソメスープ。」
影山「あ、ありがとうございます。」
京子「私のもある?」
津田「あるぞ。はい。」
京子「ありがとう!ん〜!美味しい!」
影山「や、優しい味・・・」
野菜中心で作ったコンソメスープ。
ベーコン入れているが、野菜の半分くらいだ。
津田「欲しいやつは、適当に分けてくれ。あと、米は飯盒で炊いてあるからそれも食べていいぞ。」
小坂「は〜い!」
金村「わかりました!!」
それぞれ、米とスープを分けて食べている。
みんな、笑顔だ。
俺は、影山さんのところへ行く。
津田「おかわりいるか?」
影山「ください。」
京子「私も!!」
津田「はいはい。」
俺は、スープを入れにいく。
影山「みんなが津田さんに惚れる理由がわかったかも。」
影山さんは、小声で呟く。

満腹定食 ( 2021/08/01(日) 08:37 )