新人警察官は駆け上がる





































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第28章 キャンプイン夏
得意料理
津田「飯作ろう。」
増本「何作りますか?」
津田「ん〜。材料見てから考えるわ。」
ログハウスに行き、何があるのか見てみる。
津田「同じもの作っても飽きるしなぁ〜。何作るか・・・あ。」
お好み焼き粉がある。
津田「あれあるか?」
野菜室を覗く。
津田「あるじゃねぇーか。さすがだわ。」
大きめの鍋とキャベツ、卵、長芋、お好み焼き粉、豚バラを持って出てくる。
津田「うっし、作るぞ〜。井上さ〜ん!」
井上「はい?」
津田「鉄ごて使える?」
井上「使えますよ?」
津田「ふんじゃ、やりますか。」
大沼「材料切らせたください!」
津田「いいぞ。手切るなよ。」
大沼「はい!」
幸坂「私もいいですか?」
津田「いいぞ、大沼さんを止める役割で一緒に切ってくれ。」
幸坂「はい!」
増本「津田さん・・・」
津田「お前は、長芋を擦ってろ。光莉さ〜ん、鍋の中に卵を全部割って入れといて!」
光莉「はい!」
津田「じゃ、俺も微塵切りからスタートだな。」
〜〜〜〜
菅井「2期生のみんな、津田君に懐いているね。」
茜「その前に津田君って、兄弟いるのかな?扱い方うまいよね?」
土生「いてもおかしくないよね。私たちより扱い方うまいよ。」
菅井「後で、聞いてみない?」
茜「ちょっと気になるからね。」
土生「でも、2期生の子達なら聞いてそうだね。」
〜〜〜〜
井上「津田さんって、兄弟っているんですか?」
津田「弟がいる。大阪で教師してる。」
増本「弟さんも津田さんみたいにゴツいんですか?」
津田「そんなだ。俺より断然細い。」
幸坂「会わないんですか?」
津田「部活の副顧問だから、合宿とか試合とかに行って会う機会がない。冠婚葬祭くらいだな。」
大沼「一回会ってみたいですね。」
津田「ん〜、難しいな〜。よし、焼くぞ!井上さん!」
井上「らじゃ!!」
お好み焼き10枚を一気に焼く。
これでみんなの腹も膨れるだろう。
光莉「屋台みたい。」
津田「そうだな。見てろ。」
いい焼き具合なったら・・・
ひっくり返す!
井上「え!はやない?!」
津田「早くしろよ!」
井上「は、はい!」
幸坂「し、しごかれてる・・・」
10枚では、足りなかったのでもう10枚焼いた。
井上さんは少し涙目になっていたが、これも経験だな。

満腹定食 ( 2021/07/31(土) 17:50 )