新人警察官は駆け上がる





































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第28章 キャンプイン夏
どれもこれも積み重ね
吉田さんと飲んでいる間にメンバーが追加された。
そのついでに櫻坂と日向坂のメンバーが飯を作ってくれるようだ。
しかし、やばそうな雰囲気が漂っている。
久美「それじゃ、よろしくね。」
茜「これも経験だからね。」
そう、ちょっと耳に入れていたが、飯を作ったことのないメンバーで飯を作るということになった。
俺も遠くから見ていようか。
早川「津田さん!行くで!!」
津田「ちょ?!どこにだ?!」
早川「川に決まってるやん!!」
〜〜〜〜
櫻坂・日向坂side
高瀬「うわ、どうしよう。」
潮「まなふぃ、包丁使える?」
河田「うんしょ。」
ひなの「これをこうですか?」
潮「えぇ・・・と。」
幸坂「どうやるんよ〜。」
増本「とりあえず、切りましょう。」
光莉「乱暴にやらないでね。」
本当にやったことないみたいで、四苦八苦している。
しかし、こいつだけは違った。
増本「晶保、なんか手際がいいね。」
大沼「え?そう?」
幸坂「やったことあるの?」
大沼「全然?」
そういえば、大沼さんは俺に魚の捌き方を覚えた後で、俺の手をずっと見ていな。たぶんそれで覚えたんだろう。
あの中で手際がいい。
潮「あれ?調味料どこに置いたかな?」
ひなの「なっちょさん、ここです。」
潮「あぁ〜、ごめんね〜。」
若干1名ポンコツを発動しかけている。
〜〜〜〜
津田「・・・」
「えい!!」
津田「ぶぉ?!」
金川「やった!!」
早川「やんちゃん、ナイス!」
津田「くそったれ。」
調理場の様子を気にしていたら、また水をかけられた。
津田「最悪だわ。」
金川「え?!どこ行くの!」
津田「便所だわ。」
よし、逃げれた。
〜〜〜〜
調理場
河田「あれ?焦げちゃった。」
潮「陽菜ちゃん?!」
増本「あつ!!」
幸坂「増本?!」
大沼「わぁ?!」
予想していた通りになった。
食材が焦げ始めているし、材料も散らばって後片付けが出来ていない。
大沼さんは、材料を切ることができるが、その後の工程ができなかったようだ。
津田「はぁ〜、こうなっていたか。」
高瀬「あ、津田さん。」
津田「予想はしてた。なんとかしてやるから手伝え。」
「「「津田さ〜ん・・・」」」
〜〜〜〜
久美「やっぱり、あぁなっちゃったか。」
茜「津田君って、ほっとけない性格なんだよね〜。」
美玲「でもいいの?」
久美「いいと思うよ。あれで、自炊の大変さを学んでくれたらね。」
〜〜〜〜
調理場
津田「おい、塩胡椒は?!」
幸坂「はい!」
津田「誰か、これ見とけ!」
潮「私やります!」
増本「これを入れて大丈夫ですか?」
津田「ん〜!入れるんだったら、あと2分くらい待て!」
河田「あ、蝶々・・・」
津田「よそ見をするな!やけどするぞ!」
大沼「どうですか?」
津田「ちょっと薄いな。塩少し入れてくれ。」
〜〜〜〜
宮田「あの、どこかの厨房の風景に見えますけど・・・」
富田「津田さんって、料理人ですか?」
早川「違うで。」
富田「お?!びっくりした!」
金川「津田さんは、時間があれば、時間をかけて料理してたって前に聞いたことあるよ。」
大園「ネットで見たものをそのまま作るんじゃなくて、自分なりにアレンジするのもやってたらしいよ。」
久美「そういえば、冷蔵庫を見てその日のご飯作ってたような・・・」
関「それにいつも来るメンバーの好みも覚えていたような・・・」
茜「え?津田君って天才?」
津田「そんなわけねぇーだろ。」
宮田「あ、津田さん。」
津田「飯できたぞ。あと、料理なんて日々の積み重ねだわ。」
焼うどんとパエリア、手羽先のトマト煮、ホイル焼きカプレーゼ。
なんとか食べれる料理した。
インドアな俺は、食べに行くのが面倒だから作ってしまうという精神で色々作っていたら身についたものだ。
何もかも積み重ねが大事だわ。
津田「おぉ〜し、晩飯もお前ら手伝えよ。」
「「「は〜い!!!」」」

■筆者メッセージ
多少イメージで出しているメンバーもいますが、違うかったらコメントください。
満腹定食 ( 2021/07/30(金) 07:39 )