新人警察官は駆け上がる





































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第27章 炸裂!文春砲!!
飛んで火に入る夏の虫
坂道署館内
「おいおい、聞いたか?」
「あぁ、津田ってやつがまた問題を起こしたから署長に呼び出されたってよ。」
「それも今回は、やばいって噂だぞ?」
「とうとう懲戒解雇か?」
色んな部署で、津田の噂が広がっている。
それに誰が週刊誌にリークしたのもかもわからないまま2ヶ月が過ぎている。
そのこともあって津田を解雇にするという推測が立てられているのだ。
そんな噂を耳にしながら、仕事をする人物が1人いるのも知らずに。
「あ、部長。どこに行くんですか?」
「タバコだよ。少し外すよ。」
「わかりました。」
〜〜〜〜
署長室
十津川「またやらかしたのか?」
津田「すいません。」
十津川「今回で何度目だ?」
津田「6、7回目ですかね。」
十津川「そうだな。直そうとはしないのか?」
津田「これでも直した方ですね。」
十津川「その口は、どうにもならんのか?」
津田「はい。」
十津川「はぁ〜。」
十津川さんは、机を叩く。
十津川「いい加減しろ!!私もいつまで貴様に気を遣わせるのか?!」
津田「すいません。以後気をつけます。」
十津川「なんだその態度は?」
津田「普通ですけど?」
十津川「不貞腐れているだろうが!!」
津田「うるせぇーよ。」
十津川「貴様!!上司に向かってその口の聞き方は!!クビだ!」
津田「嫌ですね。だったら・・・」
俺は、拳銃を向ける。
十津川「お、おい!何するんだ!」
津田「え?警察官でいられないならあんたを殺そうと思って。」
十津川「お、落ち着け!」
津田「落ち着いてますよ。だから、さようなら。」
引き金を引こうとしたとき、署長室の扉が勢いよく開く。
「署長!大丈夫です・・・え?!」
俺は署長にエアガンを向けて、十津川さんは迫真の演技をしている。
「どういうことだ!!」
津田「それは、あんただよ。櫻坂区の元刑事部長さんよ。」
十津川「私と津田以外この部屋にいないのにどうやって嗅ぎつけたのか、言ってくれないとな。」
「は、嵌めたな?!」
津田「それは、あんただよ。別に俺を辞めさせたいなら他にも方法があったのによ。警察官の評価と坂道さんの評価を下げてよ。」
十津川「それにあの記事には警察官では、言ってはいけないことも言ってしまっているからな。」
「て、てめぇに殴られてから俺の評価は駄々下がりなんだよ!!あの事件の後、俺は刑事部長から左遷部署に回さられて、出世も見込めないようになったんだぞ!!」
津田「そんなん知るか。お前のせいで人生を潰されてそうになった奴らがいるのによ。あんたは、人の人生を潰してまで上に行きたいのか?」
「当たり前だろうが!!俺たちはな!」
十津川「君の考えは、古いよ。それに警察官としての守秘義務を怠っている。それに比べて津田は、守秘義務は守っている。それに人も守っている。君の関わった時間は、人を潰して解決している。それに津田のことに関して色々嗅ぎ回っていたようだな。それも仕事を放り出して。」
「そ、それは・・・」
十津川「君には悪いが、どうする?このまま穏便にやめるか、それともこの会話を週刊誌に持って行き大事にするか。どっちがいい?」
「く、く、くぅ!!」
津田「お前は、終わりだ。」
これで、俺と坂道に対する文春砲は終わった。
ーーーー
久々にあの家に帰って来れた。
長かったわ。
それですぐにこいつらが来た。
早川「やっと来れた!!」
賀喜「はぁ〜!天国!」
金川「あと!津田さん!これ!」
遠藤「お待ちしました!」
津田「こ、これは・・・」
あの幻の十四代。
それも2本
津田「まじ?!嬉しすぎるわ!!」
早川「なんかポチッしたら2本買えちゃった!」
賀喜「それより津田さん、大丈夫なんですか?」
津田「何がだ?」
金川「高瀬ちゃん殴ったこと。」
津田「まぁ、どこで見られているかわからないってことがわかったわ。次だ次。」
遠藤「そんなに落ち込んでいない?」
津田「別に過ぎたことだ。」
早川「ほら、言ったやん!津田さんは、こんなことじゃへこたれやんって!ねぇ〜津田さん!!」
津田「俺の何を知っているんだよ!」
俺は、チョップをする。
早川「あいた!!」
金川「あ!私の特権が!」
津田「誰がお前の特権だ!最初にやったのは、矢久保だ!」
金川「いった!!」
こう騒がしい休みが帰ってきた。
はぁ〜、いい日だ。

満腹定食 ( 2021/07/26(月) 17:30 )