新人警察官は駆け上がる





































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第27章 炸裂!文春砲!!
何もできない日
夜勤明け
マスコミやテレビカメラが、職場に突撃してくることはなかった。
しかし、俺が今住んでいるところを特定しようと必死なって走り回っていると橘さんから話を聞いている。
津田「それで、どんな人間かわかったんすか?」
橘『ん〜、知り合いが見たっぽいことを言っていたんすけど、そこから連絡取れなくて・・・』
津田「まじか〜。まぁ、仕方ないか。向こうも危ない橋を渡ってるようなもんだな。」
橘『そうっすね。まだお役に立てなくてすいません。』
津田「いいんすよ。相手もそれだけ必死なんやから。またわかったら連絡くれ。」
橘『わかりました!頑張ります!』
電話を切り、空を見上げる。
津田「あぁ〜、暇だ。」
いつもなら、坂道メンバーが家に遊びに来て飯と酒を楽しみながら1日を終えている。
まぁ、静かな寺の境内で過ごすのも悪くないと思っていたが、あの時間が戻ってほしいと思っている。
西村「暇なら廊下の雑巾かげしてくださいね。」
津田「げぇ、いつのまに・・・」
西村「暇ですよね?」
津田「はい、暇です。やります。」
西村「あと、お昼はパスタでお願いします。」
津田「ちゃっかりリクエストしてますやんか。」
西村「それくらい楽しみがないと生きていけませんよ。それに奥さんも喜んでくれてますし。」
西村さんは、奥さんと2人で境内の中で暮らしている。
子供さん達は、大学と仕事のために一人暮らしをしている。
津田「わかりましたよ。海苔クリームパスタでいいですよね?」
西村「はい。では、よろしくお願いします。」
津田「はいはい。」
〜〜〜〜
乃木坂side
早川「むぅ〜、津田さんとこに行きたい・・・」
金川「そうだね。お酒も手に入ったのにいけないのってなんか嫌だね。」
賀喜「仕方ないよ。載ってしまったんだからさ。」
新内「ほら!そこの3人!!シャキッとしなさい!!次の収録失敗するよ!!」
「「「はぁ〜い」」」
真夏「士気が下がってるね。」
新内「早く騒動が終わってほしいよ。私たちができることは、限られてくるよ。」
真夏「早く津田さんのところに行きたいよ。」
〜〜〜〜
櫻坂side
楽屋の空気は、終わっている。
暗すぎる。
茜「ほら!みんな元気出して!!収録始まるよ!!」
「「「・・・は〜い」」」
茜「はぁ〜、これは厳しいよね・・・」
「茜、大丈夫?無理してない?」
茜「ふーちゃん。全然だよ。なんで?」
冬優花「そう?肌の張りがなくなっているよ?」
茜「え?本当?」
冬優花「うん。本当に大丈夫?」
茜「そろそろ行きたいのよね・・・」
理佐「茜、頑張ろ?それよりふーちゃんは、行ってないよね?」
冬優花「うん、津田君って子のところでしょ?そろそろ行こうか迷っているよ。」
茜「ふーちゃんも津田君の凄さを実感するよ。」
冬優花「その日が来るまで待ってるよ。ほら!みんな!元気だそうね!!」
〜〜〜〜
日向坂side
小坂「辛い・・・」
金村「菜緒、元気出そう?」
小坂「無理・・・津田さんの料理が食べたい・・・」
加藤「言えてる・・・お酒も飲みたいよ・・・」
高瀬「としちゃん、頑張ろ?」
京子「そうだよ。史帆、頑張ろ。」
加藤「うぇ〜。」
久美「ほら!!みんな!!元気出して!みんな同じ状況なんだから!!」
小坂「はぁ・・・頑張ります。」
加藤「えぇ〜、やるよ〜。」
久美「はぁ、もう。」
潮「久美ちゃん、大丈夫?疲れてない?」
久美「今のところはね。私もそろそろ息抜きしたいよ。」
潮「休んでね?」
久美「わかっているよ。」
〜〜〜〜
津田「でぃ、くしゅん!でぃ〜くしゅん!でぃやっくゅしん!」
西村「大丈夫ですか?」
津田「すいません。大丈夫です。」
なぜだろう。
悪寒がする。

満腹定食 ( 2021/07/24(土) 08:18 )