新人警察官は駆け上がる





































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第26章 酒と女と雪景色
ポジション攻防
夜勤明け、俺はこたつにいる。
テレビを見ながら、実家から送られてきたみかんを口に入れる。
津田「あめぇ〜。」
ピンポーン
津田「うわ〜、出たくねぇ〜。」
重い腰を上げる。
津田「はいは〜い。どなた?」
扉を開けると関さん、武元さん、里奈さんがいた。
武元「お邪魔します!!」
里奈「来ました!!」
関「さ、寒いけん。早く〜。」
津田「はいはい。どうぞ。」
3人は先に洗面所に行き、手を洗う。
俺は、こたつに戻る。
武元「あ!こたつだ!!」
里奈「一番乗り〜!」
武元「私も〜!!」
そう言ってこたつに入ってくる2人。
武元さんはこたつの右側、里奈さんは左側に来る。
武元「あったか〜い〜。」
里奈「生き返る〜。」
津田「ばばぁか。」
関「私は、ここ。うんしょ。」
関さんは、俺の隣に座る。
津田「俺の前が、空いてるだろ?」
関「テレビが見れないけん。ここでいいたい。」
武元「その手があったか・・・」
里奈「ゆみちゃん、策士・・・」
関「2人より津田さんのことを知ってるけん。過ごしている時間が違うと。」
津田「その前に俺の隣なんて空いてないからな?」
関「いいっちゃけん。津田さんの隣は譲らんと。」
武元「ぐぬぬ〜。」
津田「そんな顔を俺に晒すな。もっと可愛い顔しろ。」
里奈「次のお休みは、津田さんの隣に・・・」
津田「あのな?俺の休みとあんたらの休みが合うことが稀なんだからな?そこで張り合うなよ?」
関「早いもの勝ちやけん。」
関さんは、そう言って俺の肩に頭の乗せる。
津田「関さんは、何しとるんや?」
関「こうした方がすぐにあったまるけん。」
武元さんと里奈さんは、めちゃくちゃ関さんのことを睨んでくる。
関「そんなことされても譲らんけん。」
津田「めんどくせぇ〜。晩飯作るけど、うどんでいいか?」
「「「うどんがいい!」」」
津田「はいはい。寒いわ。」
何うどんにするか。考えよう。
〜〜〜〜
津田「先にうどんからな。」
武元「美味しそう〜!」
里奈「肉うどんだ〜!!」
玉葱と肉を甘辛く煮て、うどんの上に乗っけて万能ネギを振りかける。
さらにその上に温泉卵を乗せて、津田特製の肉うどんの完成。
あとは、お好みで七味をかけて食う。
津田「で、ミニ牛丼な。」
余った肉を小さい丼に盛って完成。
関「また太っちゃうよ〜。」
津田「あんたらのダンスは、激しいからすぐに痩せるだろ。それじゃ、いただきます。」
「「「いただきまーす!」」」
里奈「美味しい〜!!」
武元「あったまる〜!!」
関「はぁ〜、おいしか〜。」
うどんの啜る音が部屋中に響く。
津田「うめぇ〜。」
七味の辛さにつゆの甘さと肉の甘さが、口に広がる。
さらに牛丼を食う。
至れり尽くせりだわ。
関「やっぱり、津田さんのご飯はうまいけん。ずっと来たいと。」
津田「そんなことはできないだろ。それに選ばられし8人になるんだろ?」
関「そうたい。選ばれたら豪華なご飯作って。」
津田「その前に実家に報告しろ。あんたの親御さんも嬉しがるだろうしな。」
一回だけ関さんのお宅に泊まった。
その時は、北村さんにはめられたけどな。
めちゃくちゃいいご家族だった。
それに食べるものも豪華で圧倒されぱなしだった。
東の菅井、西の関と言われてもおかしくない。
関「いいけん。1番に津田さんに報告するたい。」
津田「たく・・・」
武元「2人だけいい気になって・・・」
里奈「私達もいるってこともお忘れなく。」
津田「忘れてないわ。」
関「私は、津田さんと一緒の時間を過ごしたいけん。2人は、帰っていいと。」
武元「泊まるわ!!」
里奈「ゆみちゃん!!」
悪そうに笑う関さん。
こりゃ、狙っていたな。
そして、俺の方見て優しく微笑む。
津田「なんや?」
関「ん?なにもないけん。」
心も身体も暖まった。
早くこの寒さがどっかに行ってくれないかと考える。

■筆者メッセージ
メッセージが来てたので、返答させて貰います。
自分が官能シーンを書かない理由は、そんなにうまくないからです。
それにワンパターンになるので書かないようにしています。
なので、リクエストがあれば書くようにしています。
申し訳ないですが、ご了承ください。
満腹定食 ( 2021/07/19(月) 19:12 )