新人警察官は駆け上がる





































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第25章 臭いと悩みはすぐに消えない
お礼?
高瀬さんを駅まで送って帰ろうとしたら、窓をノックされる。
津田「げぇ、また?」
久美「またってなんですか?」
加藤「お願いしま〜す!」
津田「はぁ〜、俺明後日から仕事なのによ。」
久美「聞いてますよ。ほら、時間ないですよ!」
津田「うるせぇーよ。」
〜〜〜〜
久美「あぁ〜、疲れた〜。」
加藤「津田さん、お菓子ないの?」
家に着いてからだらける2人。
津田「あんたら、ここ実家じゃねぇーぞ?」
加藤「でも、そんな感じの場所になりつつあるよね。」
久美「そうそう、菜緒や美玖も元気になって戻ってきて、ゆっかーも理佐さんもここに来ることでいつもよりいいパフォーマンスしているもんね。」
加藤「言えてる。菜緒は、この間も津田さんの所に行ってからパフォーマンスが全然違うかったもん。」
久美「じぃ〜。」
津田「何もしてないわ。ぼけぇ。」
加藤「あ〜!悪口言った〜!」
津田「るせぇーって。で、今回の目的も飯だろ?」
久美「わかってるじゃん。も・・・」
津田「あるわけねぇ・・・って、買ってあったわ。」
加藤「やった!!」
津田「はぁ〜、作るか。」
関さん達に食べてもらったもつ鍋より値段は下がるが、めちゃくちゃ美味いもつ鍋を手に入れた。
福岡県春日市のもつ鍋。
前に1人で食って美味かったのは覚えている。
〜〜〜〜
津田「佐々木さん、ガスコンロ用意して。」
久美「は〜い!」
加藤「津田さん、この出ているお椀を持っていけばいいの?」
津田「そうだ。よし、運ぶぞ。」
ガスコンロに鍋を置き、火をつける。
グツグツ音が鳴るまで煮立てる。
その間にビールを用意する。
今日は、福島路ビール 米麦酒。
福島県産米「ひとめぼれ」と県オリジナル清酒酵母「うつくしま夢酵母」を使用し、吟醸酒の香りとまろやかな口当たりのビールだ。
久美「私もビール!」
加藤「私も!!」
津田「はいはい。」
冷やしたグラスを出す。
それに今回のビールは、温度によって喉越しか味わいを選べるらしい。
俺は、喉越し派なので4℃まで冷やした。
それに鍋もグツグツ音が鳴る。
久美「かんぱ〜い!」
加藤「かんぱ〜い!!」
と言い、ビールを飲む。
久美「くぅ〜!!美味い!!」
加藤「美味しい!!」
俺も一口。喉越しがいい。
津田「うまい。」
その後にもつ鍋をよそい、食う。
そして、ビールを流し込む。
津田「うめぇ〜。」
久美「あ、ずるい!私も!!」
加藤「きくちゃん!私が先!」
津田「たく、逃げねぇーからゆっくり食えよ。」
〜〜〜〜
色々し終えて、晩酌をしている。
今日は、子宝の洋梨をロック。
お供は、カカオ72%のチョコレート。
「隣いい?」
津田「ん?いいぞ。」
佐々木さんが、俺の隣に座ってくる。
津田「なんか飲みます?」
久美「同じものが欲しいかな。」
津田「はいはい。」
グラスと氷を持ってきて、洋梨のロックを作る。
津田「はい。」
久美「ありがとう。ん〜、美味しい。」
津田「今回、ここにきた理由は、違う所にあるんすよね?」
久美「気づいてた?」
津田「えぇ、高瀬さんもすぐ後に来るのは、何かと考えますよ。」
久美「実はね、まなふぃがずっと迷っているのは、知ってたの。て、いうより悩みが消えないことにみんな心配してたの。」
津田「それは、人気が上がらないことなですか?」
久美「そう。親友の分まで頑張っているけど、ずっと苦しんでいる姿を見てたからどうしようって。」
津田「で、最終的に俺の所に来たってことか。」
久美「うん。それにお昼にあったまなふぃの顔、変わってたからちょっと安心したの。」
津田「そりゃ、よかった。」
久美「だから・・・」
津田「ん?ん?!」
佐々木さんにキスをされる。
久美「お礼だよ。」
津田「別にそんなことしなくてもいいのによ。」
久美「そう言って嬉しいんでしょ?」
津田「んー、あんまり?」
久美「とか言って・・・菜緒としているのもわかっているんだよ。」
津田「へぇ〜、それはなぜ?」
久美「ここに来た次の日に、津田さんの臭いがするの。」
津田「へぇ〜。」
久美「そんなに驚かないんだ。」
津田「まぁ、色んなメンバーとやっているからな。」
久美「それじゃ、私ともヤってくれるの?」
津田「あぁ、加藤さんは?」
久美「としちゃんは、寝ちゃったよ。お願いしてもいい?」
津田「どうぞ。」
そのまま俺の部屋に行き、佐々木さん・・・久美さんを抱いた。
相当溜まってたのか、久々にカラカラされたわ。
小坂さんの方が可愛いと思えるくらいだ。
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次の日、電車の中
加藤「きくちゃん、なんだが綺麗になってない?」
久美「そう?普通だよ?」
加藤「いつもより肌の張りがいいよ。」
久美「もつ鍋の効果が出たんじゃない?ほら、現場に着いたよ。」
加藤「ま、待って!」
加藤さんが気づくのはそう遠くはない。

満腹定食 ( 2021/07/16(金) 20:31 )