新人警察官は駆け上がる





































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第23章 自分の不幸事は笑い話しろ
凸凹コンビ
杉山「何としても、犯人を捕まえないと。」
平松「そうだな。犯人の顔は、描いてもらったのか?」
杉山「あぁ、これだ。」
平松「こいつか・・・。とりあえず、また聞き込みだな。」
杉山「あぁ。」
平松「津田と連絡取ったのか?」
杉山「取った。明日には戻ってくるって。」
平松「そうか。今度は、俺たちの番だな。」
杉山「当たり前だろ。ほら、行くぞ。」
〜〜〜〜
津田「でぃっくしゅん!」
金村「大丈夫ですか?」
津田「あぁ。ほら、早くしろ。そろそろ行くぞ。」
金村「待ってくださいよ!!」
〜〜〜〜
3丁目木材工房
杉山「で、なんでここなんだ?」
平松「もしかしたら、犯人がここで犯行に及ぶ可能性があると思って来たんだよ。まぁ、聞き込みだけどな。」
杉山「そうなるよな。うしっ、やるか。」
杉山と平松は、聞き込みを始める。
目に見える人達全員に聞くつもりで、描いてもらった紙を照らし合わせて、聞く。
平松「杉山。どうだ?」
杉山「いや〜、ほぼ0だな。」
平松「くそ〜、手がかりなしか。」
杉山「逃げて来たのに手がかりなしっておかしくないか?」
平松「あ、確かに。」
杉山「それに昨日の昼間だぞ?」
平松「1人2人くらいはいてもいいはずだよな。」
杉山「もう少し探ってみようか。」
平松「そうだな。まだ探るぞ。」
〜〜〜〜
30分後
杉山「え?見ました?」
「はい。この方は、確か・・・4丁目の息子さんだと・・・」
平松「本当ですか?」
「えぇ、最近の感じはこうでしたね。」
杉山「ありがとうございます。平松。」
平松「あぁ。」
4丁目に行き、言われた家に着く。
平松「ここか。」
杉山「じゃ、早速。」
ピンポーン
「はい?どうしましたか?」
杉山「すいません。警察です。」
平松「息子さんは、いらっしゃいますか?」
「え?いますけど?ん?」
ドタドタと何か慌てる足跡が聞こえる。
平松「杉山!!」
杉山「わかってる!!」
平松「こちら!平松!!本部!!」
杉山は、裏口に行く。
平松は、応援を呼ぶ。
杉山「いた!待て!!」
「く、くそ!!」
杉山は、元野球部。
足の速さには自信がある。
平松「よしゃ!ここまでだ!」
「な、何!!」
犯人をじわじわと追い詰める。
「くそっ!それなら!!」
犯人は、ポケットから折り畳みナイフを出す。
杉山「お、おい!」
平松「ビビるわけにはいないんだよ!」
平松は、警棒を出す。
平松は、運動はほとんどしてこなかったが、ここぞと言うときの心意気はすぐに決める。
「ひ弱なお前からやってやるよ!」
ナイフを振りかざす。
平松は、臆することなく警棒で使う。
杉山「平松ばかりにいいカッコさせれねーよ!うらぁ!!」
杉山は、犯人に飛び付き、動きを止める。
「は、離せ!!」
杉山「離すかよ!!津田の借りは俺たちで取るんだよ!!」
平松「杉山!そのまま右手を抑えろ!」
杉山「あぁ!」
「いだだだ!!」
そのまま右手をを抑えつけて、地面に押さえつける。
平松「はい、13時37分!現行犯逮捕!!」
手錠をかける。
〜〜〜〜
川辺「ご苦労様でした。あとは、報告書書いてください。」
平松・杉山「はい。」
川辺「2人とも頑張りましたね。」
杉山「いえ、まだまだです。」
平松「津田に返せてない借りはまだまだありますよ。」
川辺「そんなにですか?」
杉山「はい。あいつがいなかったら、ここにはいません。」
平松「俺もです。」
川辺「そうですか・・・それじゃ、津田君の分まで働いてください。」
杉山・平松「はい!!」

満腹定食 ( 2021/07/11(日) 10:09 )