新人警察官は駆け上がる





































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第23章 自分の不幸事は笑い話しろ
不幸になるのは、俺だけでいい
理佐さんのことを聞くと何もなかったと連絡が来た。
少し安心している。
Prrr
川辺「はい、こちら・・・はい、はい、わかりました。杉山君、津田君、空き巣犯が現れたそうです。」
杉山「行ってきます。」
津田「場所は?」
川辺「駅近くだそうです。」
津田「よし、行くぞ。」
杉山「あぁ。」
〜〜〜〜
津田「すいません。どちらに逃げましたか?」
「向こうに行って右に曲がったところを見て、消えました。」
杉山「行くか。」
津田「待て。犯人の特徴は?」
「えぇ〜、紺のシャツに黒のズボンだったよ。」
杉山「あぁ〜、忘れてた。」
津田「阿呆が。ほら行くぞ。」
逃走犯が逃げた道のり通りに歩く。
津田「分かれ道になってるな。」
杉山「俺は、右に行くわ。」
津田「わかった。俺は、左だな。」
周りを警戒しながら歩く。
津田「ん?」
犯人と思しき人間がいた。
津田「すいませ〜ん。お話いいですか?」
「あ、やべ!」
津田「待て!!こちら津田!杉山!こっちに来い!」
杉山『了解!』
犯人を追いかける。
すると、工房みたいな場所に犯人が入っていく。
津田「ちぃっ!こちら!津田!杉山!!3丁目の木材工房に入った!すぐに来てくれ!」
杉山『了解!今行く!』
大きめの工房だ。
俺の身長の2倍くらいの木材がたくさん置かれて紐で止められている。
津田「どこだ?」
「にゃ〜。」
津田「はぁ?!」
後ろを振り向くと、子猫と女の子が戯れていた。
津田「たく、驚かすなよ。」
「めい〜!どこ〜!!」
「あ、あや!ここやで〜!」
付き人がいたのか。
津田「ん?あ。」
犯人がいた。
津田「そこ!」
「ちぃ!」
よく見ると、手に紐を持っていた。
津田「おい!」
犯人は、木材を薙ぎ倒す。
その先には、子猫と戯れていた女の子がいる。
津田「くっそ!」
俺は、女の子を力強く押す。
尻餅をついたのを見て、目の前が真っ暗になる。
〜〜〜〜
杉山side
杉山「ここか。」
工房が見えた。
すると、すぐに犯人が出てきた。
杉山「お、おい!待て!!」
ドン!バタン!バタン!
工房の中で大きな音が鳴った。
杉山「な、なんだ?!」
犯人は、置いといて中に入る。
中に入ると尻餅ついた女の子と横に寄り添う女性と、木材の下敷きになって頭から血を流している津田がいた。
杉山「つ、津田!!こちら杉山!!本部!!本部!!」
『こちら、本部。どうしましたか?』
杉山「犯人を追跡中に津田が負傷!意識がありません!!」
『な?!場所は?!』
杉山「太陽町3丁目にある木材工房です!!」
『今すぐに緊急車両を要請します!』
杉山「わかりました!おい!津田!返事をしろ!!」
俺は木材を持ち上げて、津田を助ける。
杉山「津田!!返事しろ!!津田!!」

■筆者メッセージ
そうですね。
少し忙しいのとこの先のストーリーをどうするのかを考えると2話くらいが限界かなって感じです。
今日は、書き上がり次第3話目も上げます。
これからもよろしくお願いします。
満腹定食 ( 2021/07/10(土) 19:30 )