新人警察官は駆け上がる





































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第23章 自分の不幸事は笑い話しろ
小さい不幸
住職の忠告を受けてから数日が経った。
杉山「津田〜。パトロール行くぞ〜。」
津田「今行く・・・わぁ?!」
何もないところで躓いた。
杉山「おいおい、大丈夫か?」
津田「いてて、あぁ。」
平松「津田、靴紐解けてるぞ。しっかりしろよ。」
津田「うわ、マジか。ちょっと待ってくれ・・・よし、行くか。」
杉山「ほら、行くぞ。」
津田「はいはいっと。」
〜〜〜〜
津田「はい、駐禁ですね。」
「うぜぇ、税金泥棒がよ。」
津田「はい、どうぞ。安全運転を心がけてくださいね。」
「チッ。」
ブゥ〜ン!
杉山「最近多くなったな〜。」
津田「そうだな。くたばればいいのによ。」
杉山「聞かれてたら、やられるぞ。」
津田「そうだな。次い・・・」
ボトッ音がした。
ちょっと帽子が重い。
帽子を取ると鳥のフンが置いていた。
津田「最悪だ・・・」
杉山「うわ〜、ウェットティッシュあったけ?」
〜〜〜〜
杉山「自転車の駐禁も増えたな〜。」
津田「たく、自転車くらいちゃんと停めろよ。」
駅の駐輪場が少し離れているため、少し空いているスペースを見て、自転車を停める奴らがいるのだ。
津田「はぁ〜、面倒だな。」
杉山「とりあえず、つけるか。」
黄色の切符をつけていく。
「にゃ〜!!」
津田「ぬぉ?!」
いきなり猫が飛び出てきた。
俺はそれに驚き、尻餅をつく。
ビリっと音が鳴る。
杉山「えぇ〜、マジかよ。」
津田「最悪だ・・・」
〜〜〜〜
交番に戻って、川辺さんに縫ってもらっている。
俺は、出勤してきたズボンを履いている。
川辺「ついてないですね〜。」
津田「そうっすね・・・」
平松「こけて、鳥のフンで、最後はズボンかよ。」
津田「ついてねぇ〜。」
杉山「これが、序盤だったりしてな。」
津田「なんのだ?」
杉山「アニメでもあったらするだろ?最初は、小さい嫌な事が起きて、最後に大きいことになるやつ。」
津田「そんなん、アニメの話だろ。お前は、本当にアホだな。」
杉山の言ってたことに、内心は動揺している。
住職の言ってた事が本当になっている。
津田「あぁ〜、面倒だな。」

満腹定食 ( 2021/07/08(木) 21:52 )