新人警察官は駆け上がる





































小説トップ
第21章 飯の時くらいは笑顔でいろ
あと少し
北村『で、定期検診の結果よかったらしいな。』
津田「はい、もう動いてもいいそうですよ。」
小坂さんの状態が予定よりも回復した。
これで日向坂と合流することができると判断されたのだ。
北村『それでお前の口から小坂には1ヶ月後、金村には2週間後にそこから出る準備をしとけって言ってくれ。』
津田「わかりました。」
北村『よろしく〜。』
津田「はい。」
そして今日、同居生活が終わることを2人に告げなければならない。
〜〜〜〜
飯を食い終えて、対面に小坂さんと金村さんを座らせる。
小坂「お話ってなんでしょうか?」
津田「えっとな、同居生活が終わります。」
金村「え・・・」
津田「金村さんは2週間後、小坂さんは1ヶ月後に出る予定って運営から言われました。」
小坂「そ、そうなんですね。」
津田「仕事に戻るんだったら、ここは少し遠いやろ?」
住んでいる所から都内に行くのは、少し時間がかかる。
それに太陽町の駅は本数も少ない。
金村「私は戻ります。それ以上みんなに迷惑をかけたくありません。」
津田「そうか、それは今のマネージャーさんに言ってくれ。小坂さんは、まだ時間があるから・・・遅くても2週間後だな。」
小坂「はい・・・」
津田「戻りなくないのか?」
小坂「戻りたいです。ファンの皆さんやメンバーに会いたいです。でも・・・」
津田「ん?」
小坂「津田さんと一緒にいたいです。」
金村「菜緒・・・」
津田「・・・」
小坂「それはできないんですか?」
津田「すまんが、俺にはその決定権はない。だけど、ここから通ってまた身体壊したら元も子もないだろ?」
小坂「そ、それは・・・」
津田「俺が頼まれたのは、2人の体調と心の回復だ。運営は、それ以上求めてない。」
小坂「・・・」
金村「そ、そんな・・・」
津田「でもな、ここで泊まることは許可されているんだわ。」
金村・小坂「あ・・・」
津田「ここから出ても俺に会えるんだよ。まぁ、お前さんたちの休み次第だがな。話は、終わり。あとは帰る準備だけはしとけよ。」
金村「わかりました!」
小坂「じゃ、これから私の好きなもの作ってね。」
津田「考えとく。テレビでも見るか。」
ソファーに座りに行く。
その直後、俺の右側に小坂さん、左側に金村さんが座る。
津田「暑い・・・」
小坂「ええやん。あ、アイス作ってね。」
金村「私は、かき氷がいいかな。」
津田「たく、時間があれば作ってやるよ。」
あと少しでこの同居生活が終わる。
寂しくなるな。

■筆者メッセージ
日常回の意見が多かったので、坂道リクエストでいこうと思います。
出して欲しいメンバーのリクエストください(土下座)
満腹定食 ( 2021/07/04(日) 00:02 )