新人警察官は駆け上がる





































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第21章 飯の時くらいは笑顔でいろ
笑顔もスパイス
コストコから帰ってきた。
津田「お、んも。」
小坂「こんなに買っていいんですか?」
津田「1週間分の食料だわ!もしかして今日で買うつもりか?」
小坂「む、無理です!」
津田「たく、考えろよ。ちょっと休憩したら、作るわ。」
小坂・金村「は〜い。」
ソファーに座って目を瞑ろうとする。
しかし、右肩に重みを感じる。
津田「で、なんで俺の隣にいるんだよ。」
小坂「こうしたくなったの。いいでしょ?」
津田「はいはい。」
金村「・・・」
〜〜〜〜
津田「ふぁ〜。ん〜。」
携帯を見る。
1時間くらい寝ていた。
津田「ん?」
動こうとしたら、太ももで金村さんが寝ていた。
津田「はぁ〜。」
起こさないように頭を持ち上げて、炊事場に行く。
小坂「もう作りますか?」
津田「あぁ、てか、どこ行ってたんだよ。」
小坂「違う本を取りに部屋に戻ってました。」
津田「そうかい。ふんじゃ、作るか。」
小坂「はい!」
〜〜〜〜
金村「ん、あれ?私・・・」
津田「起きたか?」
金村「ひゃ!」
ゴツン!
金村の頭と俺のデコが当たる。
津田「いってー!」
金村「す、すいません!」
津田「だ、大丈夫だ。そろそろ来るから起きとけ。」
金村「あ、はい!」
ピンポーン
津田「ほら、きた。はいは〜い。」
扉を開ける。
早川「じゃ〜ん!来たで!」
田村「お邪魔しま〜す。」
金川「ごは〜ん!」
津田「まずは、手を洗え!」
金川「あいた!」
小坂「津田さん、これって・・・」
津田「後で使う。ほら、飯冷めるから早くしろ。」
早川「は〜い!あ!津田さん、これ。」
津田「ん?これ・・・獺祭じゃねぇーか!」
金川「いつもお世話になってるからお礼だよ!」
津田「うわ〜、ありがとうだわ。」
田村「あ、金村さん・・・」
金川「え?なんでここに?」
早川「それより大丈夫やったん?」
津田「俺が助けたからここにいるんだろうが。バカ2人。」
早川「いた!」
金川「あた!」
金村「ふふ・・・」
津田「お?笑ったらいい顔するやん。」
金村「あ・・・」
津田「飯をうまくするのは、空腹と笑顔だと俺は思っている。ほら、いっぱい食って笑えよ。」
金村「はい!」
早川「ええこと言うやん!」
津田「お前には言われたくないわ。」
早川「なんでよ!!」
金川「津田さん、ビール〜。」
津田「お前は少しは動けや!」
金川「あいた!」
人数も多ければ、食う量も増えて笑顔も増える。
満面の笑みではないが、金村さんの顔には笑顔が戻っていた。

満腹定食 ( 2021/07/03(土) 09:53 )