新人警察官は駆け上がる





































小説トップ
第21章 飯の時くらいは笑顔でいろ
笑顔の兆し
金村「ご馳走様でした。」
少しだが、金村さんの表情が明るくなった。まぁ、目が死んでいるのには変わらないがな。
津田「夜勤の日に何かあったか?」
小坂「うん。あと何かあれば、美玖の笑顔が戻ると思う。」
津田「そうか・・・」
ここでは、飯以外で喜ばすことを考えるかそれとも飯で突き通すか・・・
Prrr
津田「はい、もしも・・・」
早川『津田さ〜ん!!!』
津田「いった!声の大きさ考えろ!!ぼけ!!」
早川『ご、ごめんやん。次のお休みの日にそっちに行くね!!』
津田「誰と誰がくるんだよ。」
早川『えぇ〜と、私とやんちゃん、まゆたんだよ!』
津田「はいはい。じゃ飯用意しとくわ。」
早川『お願いするね!!』
津田「ふぅ、ということで・・・」
小坂「うん、手伝うで?」
津田「助かる。夜勤明けは、コストコか業務スーパーだな。」
小坂「それやったら、コストコに行きたい!!」
津田「はいはい。ついでに日用品も買うか。」
小坂「楽しみ。」
「あ、あの。」
小坂「美玖?」
金村「私もついてって大丈夫ですか?」
津田「ええぞ。」
金村「ありがとうございます。」
ーーーー
コストコに来るのは、久々だな。
津田「先に日用品買っとくか。その後に食材でいいか。」
小坂「そうします。」
金村「・・・」
津田「俺、調味料見とくから必要なもん買ってこい。」
小坂「はい!」
金村「わ、わかりました。」
オリーブオイルと味噌と・・・
津田「ん?」
服の裾を引っ張られる。
金村「あの、一緒に歩いて大丈夫ですか?」
津田「いいぞ。日用品買わなくていいのか?」
金村「あ、後で買います。」
津田「そうか。じゃ、行こうか。」
金村「は、はい!」
調味料置き場につき、考える。
津田「ん〜、どれにすっか。」
商品を目の前にすると色々と迷う。
金村「これは、どうですか?」
津田「ん?これ?お、ええやん。買うわ。あとは・・・」
〜〜〜〜
小坂「時間かかりました。すいません。」
津田「いいんだよ。いっぱいあるんだから迷うに決まってる。」
小坂「そうですね。あれ?美玖は?」
金村「私は選んだよ。次、ご飯ですよね?」
津田「そうだな。何買う?」
金村「お寿司!」
津田「こないだ食っただろ?」
金村「いいでしょ?」
小坂「美玖?いつの間に?」
金村「え?さっきだよ!ほら、津田さん!行きましょ!!」
津田「お、おい!」
小坂「ま、待ってよ!!」
少しずつ笑顔が見えてきた。
帰ったら頑張るか。

満腹定食 ( 2021/07/02(金) 23:14 )