愛すべきキャプテン
北村「そろそろ終わりそうだわ。あと、1時間くらいで終わりそうだわ。」
津田「やっとか〜。で、あとはこれっすか?」
北村「そうだな。警備に必要だからな。で、どうだ?お前の個人的な感想。」
津田「ん〜。ここは、抜け目になりそうですね。ここに呼び出してもいいと思いますね。」
北村「なるほど。でもここは?」
津田「そこは・・・あ、こうするのは?」
北村「おぉ〜。それもありだな。けど、そこに人を捌けるかって話だな。」
津田「そうですね。難しいですよね。」
北村「そうだな。お?待ってくれ。はい。北村です。え?!あ、まじか!今行く!」
めちゃくちゃ急いで部屋を出る北村さん。
俺は、北村さんが戻ってくるまでライブでの対策を考える。
難しいよな〜。
人も限られているし、どうすることもできないと思うとな。
「こんにちは〜。」
津田「ん?あ、菅井さん。」
菅井「ごきげんよ〜。色んなメンバーから津田さんの情報をもらったのできてしまいました。」
津田「菅井さんも休憩ですか?」
菅井「はい、あと少しで終わりそうです。」
津田「ご苦労様です。」
菅井「何しているんですか?」
津田「ん?ライブでの警備をどうするかって。」
菅井「これ全部ですか?」
津田「ん〜、全部ではないですけど、ある程度どうするかって話を北村さんと話していました。」
菅井「休みの日なのにお疲れ様です。」
津田「いやいや、人を守るためだったらどこへでも知恵と身体を貸しますよ。」
菅井「すごいですね。」
津田「全然。菅井さん達の方がすごいですよ。数万人も観客を踊りと歌で魅了するの方が断然すごいですよ。」
菅井「津田さんも人のためならどこへでも走って駆けつけてくれるじゃないですか。そっちの方がすごいですよ。」
津田「はっはっは、それが警察官の職務ですよ。」
菅井「もう〜、謙遜しないでくださいよ。あ、これ。どうぞ。」
津田「ん?うわ。」
渡されたのはウイスキーボンボン。
あんまり好きじゃないんだよな。
菅井「え?だめでしたか?」
津田「いや、嬉しいですよ。ありがとうございます。」
菅井「いえいえ、津田さんにはまだ返せてない恩がいっぱいありますから。」
津田「何言っているんですか。ライブの招待や一緒に飯食ってる時間で恩は返せてますよ。そんなこと思っているならメンバー達に使ってください。」
菅井「で、でも・・・」
津田「いいんですよ。飯食っている笑顔が俺を元気づけてくれるんですから。」
菅井「・・・」
菅井さんは、顔を赤くする。
津田「何恥ずかしがっているすんか?」
菅井「ふぇ?!いや、その!」
津田「はっはっは。愛される理由は色々あるみたいですね。」
菅井「そ、そんなことないよ!あ、時間!失礼します!」
終始ドタバタする菅井さん。
かわいいなぁ〜。
みんなから愛される理由がわかる気がする。
〜〜〜〜
土田「ついに菅井のポンコツ具合が出てしまったね。最後は、大声で笑っちゃったよ。」
澤部「そうですね。菅井、そんなに恥ずかしかった?」
菅井「いや、その・・・なんて言いますか。急に恥ずかしくなってしまって・・・」
澤部「では、最後は誰になるのか!引きます!最後は!こいつだ!う〜わぁ〜。津田君、ごめんね。」
土田「え?誰?あぁ〜、これはちょっと・・・なんか読める気がする。」