新人警察官は駆け上がる





































小説トップ
第17章 それでも酒を飲む
ホワイトクリスマス
津田「ディ!クシュン!さぶ〜。」
夜勤を終えて部屋に帰る。
昨日の夜にかけて雪が降っていた。
そのため交通機関に影響出て、帰るのに時間がかかった。
津田「はぁ〜、もう昼じゃねぇーかー。まじだりぃ。」
飯食ってダラダラしたら寝てやろう。
クリスマス?どうでもいい。
「何がだるいのよ?」
津田「そりゃ、雪のせいでこんな時間に帰ってくるのはだるいすぎだわ。それに仮眠も取れねぇーよ。って、誰だ?」
振り返ると真っ白で綺麗な女性がスーパーの袋を持って立っていた。
津田「ふぇ?!!白石さん?!」
白石「やっほ〜。来たよ〜。」
津田「うわ〜、こんな姿見られたくなかった〜。」
白石「人間誰しもそんな姿もあるよ。ほら、案内して。」
津田「はい。どうぞ。」
部屋に案内する。
津田「俺、シャワー浴びますよ。そっから飯作りますね。」
白石「じゃ、何作ってもらおうか考えとくね。」
津田「無茶なことは言わないでくださいね。」
〜〜〜〜
シャワーを浴び終えて、飯を作る準備をする。
津田「で、リクエストは?」
白石「ん〜、なぁーちゃんの時は、お鍋だったからお鍋にしようかな。けど、今日わかっている?」
津田「今日?」
携帯を確認する。
12月25日だ。
津田「あ、クリスマス。」
白石「そうよ。気づいてた?」
津田「いや〜、忘れてましたよ。昨日の雪せいでてんやわんやでしたからね。」
白石「大変なお仕事ね。」
津田「何をおっしゃいますか。芸能人の方がよっぽど忙しいですね。」
白石「まぁーね。お互い様ってことで。」
津田「で、どうします?」
白石「あ、お任せで。」
津田「じゃ、頑張りますよ。」
〜〜〜〜
津田「はい。どうぞ。」
ペペロンチーノ、チューリップの唐揚げ、シーザーサラダ、クリームチーズとツナのディップを作った。
白石「すご〜い。あ、ビールは?」
津田「ありますよ。たまたま白石さんにピッタリなビールですよ。」
今日のビールは、福島路ビール 桃のラガー。
くだもの王国ふくしまの代表果実の桃を使用。桃の芳潤な香りと風味を楽しめるビールになっている。
白石「え?白いビール?」
津田「ビールですよ。飲めばわかりますよ。」
白石「津田君が言うなら・・・いただきます。ん?!ビールだ!!それに桃の匂いがする!」
津田「でしょ?これが日本のビールですよ。じゃ俺も。」
ビールを飲むと、鼻に桃の匂いが透き通る。
苦味も少なく、甘い味がする。
津田「うま〜い。」
白石「料理も美味しい〜。これは、飛鳥達がくる理由がわかるよ。」
津田「いや〜、普通に作っているだけなんすけどね?けど、みんなうまいうまいって言ってくれるのは嬉しいですよ。」
白石「私も早く来たらよかったよ。なぁーちゃんもななみんも惚れちゃっているだからね。」
津田「まぁ、はい。あはは。」
〜〜〜〜
食事を終えて、後片付けをする。
まぁ、睡魔に襲われている。
津田「ふぁ〜、ねむ。」
白石「大丈夫?」
津田「まぁ、いい感じになれますね。」
白石「せっかくゆっくりしようと思ったのに。」
津田「すいませんね。あ、めっちゃ吹雪いてる。」
そう言えば天気予報は、今日の夜まで豪雪になるって言ってたな。
白石「電車もバスも運休になっちゃったみたいだよ。」
津田「タクシーは?」
白石「電話したけど予約でいっぱい。」
お?お?もしかして?
津田「泊まります?」
白石「そのつもりだけど?あ、着替えも持ってきているから大丈夫よ。」
やられた〜。
津田「お手上げです。」
白石「もう可愛い子だね〜。ほら、一緒に寝よ?」
津田「はい。」
この先は、お察しの通りだ。
卒業すれば、みんな何かが外れるのかめちゃくちゃヤった。
ーーーー
熊谷「津田?鎖骨の赤いのはなんだ?」
津田「え?赤いの?ちょっと待ってくださいね。」
鏡を見る。
キスマークがついている。
微妙に見える位置にある。
津田「うわ〜、マジかよ。」
たぶんあの5人の中で独占欲強いと思えた。
熊谷さんと保田さんにめちゃくちゃいじられた。

満腹定食 ( 2021/06/25(金) 09:13 )