新人警察官は駆け上がる





































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第17章 それでも酒を飲む
気にしても仕方ない
春に異動することを村井さん達に報告する。
村井「そうか・・・けど、よく異動だけで済んだな。」
津田「はい、十津川署長に感謝しています。」
村井「仕方ないが、お前は自分の正義を突き通したんだ。そこは、誇っていいぞ。」
津田「あ、ありがとうございます。」
保田「異動先は、わかっているのか?」
津田「春前にわかると思います。」
熊谷「だけどよ〜、あの刑事野郎は何もないってのもあれだよなぁ〜。危うく、2人の人生を壊す可能性もあったのによ。気に食わねぇー。」
津田「仕方ないですよ。俺は、下っ端の人間ですから。」
熊谷「お?どうした?大人しくなって。」
津田「あんまり気にならなくなりました。今は、もういいかなって。」
村井「おいおい、もう抜け殻になっているのか?」
津田「いえいえ、あ、パトロール行ってきまーす。」
熊谷「お、置いて行くなよ〜!」
異動まで職務を全うするしかない。
希望部署に行けなくても、警察官としての本質を忘れない限り、弱い人間の味方でありたい。
そのこと以外、気にしていても仕方がない。
今の俺は、前へ進む以外何もない。

■筆者メッセージ
リクエスト募集します。
期間は、冬です。
満腹定食 ( 2021/06/22(火) 21:06 )