新人警察官は駆け上がる





































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第14章 お呼びですよ!津田さん!
知らない酒は頼むな
3日間の警備ではなく、櫻坂の相手をして終わった。
何かとぐいぐい質問責めにあい、めんどくさかった。
特に増本が・・・。
そんなこんなでライブは終わり、帰ろうとすると、櫻坂の運営に止められる。
スタッフ「この後、飲み会あるんですけど、行きませんか?」
津田「え?マジっすか?いや、俺何もしていませんけど?」
スタッフ「いえいえ、メンバー達が緊張し過ぎずにいい表現ができたのは、津田さんのおかげですよ。それで、お礼に打ち上げにでもと・・・」
津田「いや〜、それでも・・・」
スタッフ「費用はこっちが持ちますので・・・」
津田「い、行かせていただきます。」
あれ?これどっかでも見たような気が・・・
〜〜〜〜
茜「ライブお疲れ様でした!!それでは、かんぱ〜い!!」
「「「かんぱ〜い!!」」」
キンキンに冷えたビールを飲む。
津田「くぅ〜!!うめぇ〜!!」
出された料理を食いながら、ビールを飲む。
タダ酒最高。
「津田さん。」
津田「ん?関さん?」
関「隣は、よかけん?」
津田「いいですよ。メンバーと飲まないんですか?」
関「津田さんと飲みたいんよ。」
津田「あ、はい。」
関さんが隣に座る。
関「どう?私たちのライブ。」
津田「ん〜、正直な感想は、熱いものを感じました。」
関「やっぱり?」
津田「えぇ、俺も選ばれなかった人間でしたからね。」
乃木坂のアンダーや今回の櫻坂のライブを見ていると、高校と大学のことを思い出す。
俺もそんなに強ない人間だったため、気持ちはよくわかる。
見ていて熱いものを感じた。
津田「最前列になってくださいね。」
関「頑張るけん。ちゃんとみぃや。」
津田「見ますよ。」
「あ、会長ずるい!」
関「唯衣ちゃん、早いもん勝ちやけん。」
武元「じゃ、私も津田さんの隣に座る!!」
井上「ちゅけもん!それはさせんよ!」
武元「いのり!離して!」
増本「私も、津田さんの隣に・・・」
津田「お前は来るな。」
「私が隣に行くけど、文句ある人?」
関さん達の背中がまっすぐになる。
津田「あ、茜さん。」
茜「いいよね?」
津田「はい。どうぞ。」
関さんは、武元さんのところに行く。
茜「どう?ライブは。」
津田「熱いものを感じましたよ。」
茜「それ以外は?」
津田「ん〜、乃木坂と違った綺麗さがありましたね。華麗ってよりカッコいいって。俺は、そんなにカッコよくないんですげぇって思いましたよ。」
俺は、かっこいいとはかけ離れた人生を送っている。
いつも泥臭く、人のために働いているが、どの場面を思い出しても格好がつかないことをしている。
それに上層部に目をつけられている。
茜「そう?天ちゃんを助けてくれた時は、理佐や友香はカッコよかったって言ったよ?」
津田「まぁ、お偉いさんにめちゃくちゃ怒られましたよ。後々考えて馬鹿なことして、負けていたらどうしていたんだって。」
茜「警察官も大変だね。」
津田「お互い様ですよ。茜さん達も大変でしょ?」
茜「そうね。」
打ち上げだが、しんみりする。
酒は進んでいるがな。
増本「茜さん、盛り上がってませんね?お酒持ってきましょうか?」
津田「お前は、来るなって言っただろ。たく、何持ったからつもりだ?」
増本「ウォッカって言うカッコいいお酒・・・」
津田「お前は、俺たちを殺す気か?」
増本「え?もう持ってきましたよ?」
すぐに頭を抱える。
相当やばい。
めちゃくちゃ小さいグラスとライムが運ばれてくる。
茜「うわ〜、綺良ちゃん。お酒は名前で判断しちゃダメだよ。」
増本「そうなんですか?」
津田「はぁ〜、茜さん、あとは頼みましたよ。」
俺はウォッカを2杯分を一気に飲み、ライムを食べるが、ここから記憶がない。
ーーーー
津田「うぉ・・・頭が痛い・・・」
ウォッカを一気に飲んで、重めの二日酔いが来ている。
シャワーも浴びずに寝ていたらしく身体はベタベタだ。
津田「く、くそ・・・。増本覚えとけ・・・って、えぇ〜。」
俺の隣には、下着姿の茜さんがいた。
あれ〜、前にも似た光景が・・・。
数分後に起きた茜さんにめちゃくちゃ謝り、美容にいい品を送ることを約束した。

満腹定食 ( 2021/06/18(金) 08:59 )