新人警察官は駆け上がる





































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第14章 お呼びですよ!津田さん!
櫻の3本柱
GWも過ぎて普通に過ごしている。
今日は、夜勤明け。
季節的にも暑くなってくるのでビールを用意する。
まぁ、俺は年がら年中ビールだけどな。
今日のお供は、鰹のたたき。
久々にさとふるを活用した。
高知県産の鰹は高いと思うが、訳あり商品らしく安く手に入った。
8000円で1.5キロ。安すぎだろ。
ニンニクとネギ、大葉にミョウガも用意する。
津田「ビール、ビール〜。」
ピンポーン
津田「ん?誰だ?」
扉を開けると菅井さんがいた。
津田「え?どうしたんすか?」
菅井「急に来てごめんね。思いの外お仕事が早く終わって、それでこの間のお礼をって・・・」
津田「お礼はいいんですよ。俺は、警察官としての職務を全うしただけですよ。」
菅井「いや、それでも・・・」
ありゃ〜、これは引き下がらないな。
津田「はぁ〜、どうぞ。あと菅井さんだけですか?」
菅井「いえ、もうそろそろ・・・」
津田「わかりました。で、その手に持ってるものは土産ですか?」
菅井「はい!食べて欲しいなって!」
「菅井さ〜ん!」
声の方見ると森田さんがいた。後ろに天ちゃんと高い女性がいる。
多分菅井さんと同様に何か買ってきたんだろ。
津田「はぁ〜、鰹がなくなりそうだな。」
〜〜〜〜
4人を中に入れる。
津田「で、森田さんと天ちゃんは、知ってるけど、えぇーと。」
「藤吉夏鈴です。ひかるから話を聞いています。」
津田「藤吉さんね。よろしく。で、菅井さん達が持ち寄ったのは?」
袋の中身をみる。
パン?と牛タンが入っていた。
津田「このパン的な奴は?」
天「ザ・ペニンシュラブティック&カフェのこく生ブリオッシュだよ。」
津田「・・・なんじゃそりゃ?」
藤吉「流行りに疎いね。」
津田「流行りなんて知らなくていいんだよ。俺は、酒が飲めればそれでいい。」
森田「考え方が、おじさん」
津田「うるせぇ〜。で、菅井さんのこの牛タンを焼くか。ちょっとってな。」
菅井「お手伝いしましょうか?」
津田「じゃ牛タン焼いててください。俺はネギ塩作ります。未成年が天ちゃんと藤吉さん?」
天「うん。」
藤吉「お酒はまだ飲めないよ。」
津田「わかっとるわ。麦茶で我慢してくれ。よし、やるか。」
鰹のたたきをラップして冷蔵庫に入れる。
この時期は少し怖いからな。
よし、やるか。
〜〜〜〜
津田「はい。お待ちどう。」
天「美味しそう!」
藤吉「すごい。」
牛タンとネギ塩、それにツナと大根のサラダと鰹のたたきだ。
津田「お二人さんには、米と麦茶な。」
菅井「津田さん。ビールは・・・」
津田「冷蔵庫にグラス入っているんで、自分でしてください。俺はサワーを作るんで。」
菅井「あ、わかりました。」
俺は、森田さんようにサワーを作る。
今回は、前に買ったヨーグルト酒を炭酸水で割る。
津田「はい。森田さん。」
森田「え?カルピス?」
津田「お酒ですよ。」
菅井さんが飲むビールは、ボイジャーブルーイング THRUSTER
アメリカンスタイルらしいシャープなキレを持ちながらも、オーツ・小麦麦芽由来の心地よい酸味と口当たりで、ジューシーなフルーツ香、爽やかなシトラスを連想させる香りをお楽しみいただけるセッションスタイルの淡色系エールビールだ。
津田「じゃ、どうぞ。」
「「「いただきまーす!」」」
天「牛タン美味しい!」
藤吉「ん〜、美味しい。」
森田「あ、このお酒も美味しい!」
菅井「鰹も美味しい〜。これってお取り寄せしたものですか?」
津田「そうですよ。8000円で1.5キロです。」
菅井「安〜い!」
津田「でしょ?さてと。まずは牛タンだな。」
牛タンの上にネギ塩を乗せて口に運ぶ。
牛タンの旨味とネギ塩のさっぱりとした旨味が口に広がる。
それにビールで流し込む。
津田「ぷわぁ〜!うまい!!」
天「ねぇ、津田さん。」
津田「どうした?」
天「お酒ってそんなに美味しいの?」
津田「うまいよ。けど、天ちゃんにはまだ早いな。」
天「どうして?」
津田「ん〜、どうしてか〜。天ちゃんは、今楽しいことある?」
天「うん!あるよ!」
津田「俺はな、酒飲む以外楽しいことないんだよ。だから、酒を飲んでいるんだよ。」
藤吉「津田さんって、趣味ないの?」
津田「ないな。大まか酒飲む以外ないな。」
森田「それだったら、私たちのライブに来てよ。それだったら趣味になるでしょ?」
津田「考えておくわ。」
菅井「えぇ、来てくださいよ〜。」
津田「いや、呼ばれるのはだいたいケータリング作れって言われるから嫌だな。」
森田「え?!どこの?!」
津田「乃木坂。いつだっけな。ちょうど1年前だったかな。」
天「じゃ、作ってよ!」
津田「いや、もう懲り懲りだな。あの時は、めちゃくちゃ疲れた。」
菅井「それじゃ、スタッフさんに言っておきますね。」
津田「やめてくれ。本当にやばいから。」
酒と飯を囲み、話が弾む。
最後まで菅井さんは、俺がケータリングを作って欲しいとせがまれたが、めちゃくちゃ断った。
だが、多分話は行くだろうな。

■筆者メッセージ
リクエストありがとうございます!
何件かいいのがありましたが、もう少しお待ちください。
満腹定食 ( 2021/06/17(木) 15:38 )